新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

午前十時の映画祭『グロリア』 & 映画トーク諸々

今朝は思い切って早起きして、ミッドランドスクエアシネマに「午前十時の映画祭」を観てきました☆ 今週は、往年の名作にしてジョン・カサヴェテス監督の最高傑作『グロリア』を上映しているので。もちろん、シャロン・ストーン主演のリメイク版じゃなくて、ジーナ・ローランス主演のオリジナル版の方ですよ!(当然)

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以前にも言いましたが、私はこの映画が大好きで、DVDもちゃんと持ってる。でも大スクリーンで観たことがなかったので、これは得難いチャンスということで。

JRはラッシュかなと思ったのですが、時間が過ぎていたようで混んでなかった。ラッシュが嫌で東京を逃げ出したような者なので、それだけが怖かったんだが、月曜日でこの状況なら大丈夫だ。これから「午前十時の映画祭」を見まくろう♪ 

でもって、劇場の観客はというと、古い作品だから人も少ないだろうと思っていたら、あにはからんや、予想以上にお客が入ってた!

おお、名古屋、なかなかやるな!(嬉)

通しか来ないかと思っていたんだが、けっこう若い人もいて、名古屋の映画観客層は意外にイケてるかもしれんと感動しましたよ。まあ、有名な映画ですからね。

んで、映画鑑賞の感想は――

やっぱ大スクリーンで観て良かった!!!

感動の嵐! 映画館で観ることによって、名作がいっそう名作にみえる! 昨今、強い女性が前面に出る映画が多くなってきましたけど、『グロリア』はそのルーツにもなるポジションにある作品だよね。

こんなかっこいいオバサン、見たことない!

最高!! 素敵!!

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決して美人じゃないし、うらぶれた感じの中年女性(この時ジーナ・ローランスは既に50歳です。驚き!)なのですが、なんというタフさと魅力♪ 私は子供のころ、この映画を観て、将来はこういうグロリアのようなオバサンになりたいと思ったものでした。(笑)

子供が好きというわけじゃない、むしろガキなんか嫌いって彼女が、単純な母性愛ではない、もっと深い絆を少年フィルに感じて、最後まで彼を守り切る姿には、年齢性別を超えたパートナーシップの理想型が見出せます。私は、「血は水よりも濃い」という格言をハナからバカにして信じていない人間なので(笑)、グロリアとフィルの関係には感動の涙しかないです、ハイ///

また、少年フィルが、決していい子ちゃんじゃないところもいいんだよね、この映画vv グロリアに無礼な口を聞くし、小生意気だし。でも、だんだんグロリアに懐いて信用して、最後の方では「僕がグロリアを守る!」と言い出す展開が、もう泣けます。

よく言われることですが、『レオン』はこの『グロリア』のパスティーシュとみなされがちですよね。でも、正直、私は『レオン』のどこがそんなにいいのか、さっぱりわからない。ジャン・レノという俳優が好きじゃないという要因もあるかもしれないが(笑)、それ以上に、『レオン』はロリータ趣味の方が先行した演出になってしまって、平凡な価値観の作品に思えるんですよね。あくまで個人的意見デス。

たぶん、それは、私が先に『グロリア』を観てしまったからかもしれないね。『グロリア』を知らずに『レオン』を観ると、けっこう感動するのかもしれません。ほら、レイモンド・チャンドラーを読んだことない人が、村上春樹に簡単に傾倒してしまう現象と、たぶん同じようなものなんじゃないかな??

2時間10分という長さをほとんど感じさせない、テンポの良いサスペンス味横溢の名画です。音楽がまたピッタリで、素晴らしい選曲センス☆

ということで、すっかり満足して、ランチを食べてから出勤したのであります。ああ、もっかい観に行きたいなあ~♪ でも、来週からは同じ「午前十時の映画館」で、クルーゾー監督『悪魔のような女』が上映になるんだよね、こちらも楽しみ☆

ところで、映画館で次回上映のチラシもいっぱい貰って来たのですが、話題のオリエント急行殺人事件、観ないうちからなんですが、

う~~~ん、そこはかとなく駄作の予感。。。

あくまで個人的感想ですが、いくら新解釈と言ったって、ケネス・ブラナーはポワロに見えないよ、全然タイプじゃないじゃん! 長身で、しかもチラシを読むと、列車の屋根を飛び回ってアクションに強いポワロって・・・

はあ? 誰だよ、それ?(怒)

例の、ロバート・ダウニー・ジュニアが演じた『シャーロック・ホームズ』の二の舞か。髭つけりゃ済むってもんじゃなかろうて。ポワロの名セリフ「灰色の脳細胞」は、あくまでアクション拒否する名探偵だからこそ言える台詞であってだなあ・・・と、今から最悪な予感を抱いてしまっているわけであります、ハイ。。。

いっそ、ジョニー・デップがポワロを演じた方が、まだマシじゃないかと思うんだが?? 飄々として正体のつかめない感じが、ポワロに通じるものがあるかも。ケネス・ブラナーだと、荘重過ぎて、ポワロの持ち味の滑稽味がさっぱりなんだよね。

娯楽ミステリ映画としては面白いかもしれないが、ポワロ物として観てはいかんという作品かもしれませんねvv

でもって、『フラットライナーズ』のリメイク版もやるんだね! オリジナル版は、そこそこ面白かった記憶があります。今回のリメイク版は、おおっ、ディエゴ・ルナも出演するんだ! キャシアンが臨死体験か!?(笑) よし、観るべ♪

ジオストームってのも面白そう/// ジェラルド・バトラーが科学者というのも笑えるが、エド・ハリスが出演するから、そこそこ臨場感ある作りになりそうか?

ほいでもって、キングスマン ゴールデンサークル』おお、コリン・ファースは生きていたのか!! そんなら観る♪ ←現金なヤツですみません///

いやはや、やっぱ映画は(洋画は殊に)面白いですねえ☆