新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

オビ洋書『WILD SPACE』第22章の続き。ベイオビ、ついに愛の誓い!(違)

今日の朝一のお仕事も無事に終わりました~♪ 冷たい雨の中、皆さん、お疲れさまでした!

午後は研究室で、せっせと原稿書き。と、その合間のお菓子タイムで、オビ洋書『WILD SPACE』の続きを読んでいたら、ついにっ、ついにっ、ベイオビのクライマックスが! 二人の間の溝が埋まり、ついにベイオビの絆が結ばれる愛(違う)のシーンとなりました☆

オビのエロ・・・じゃなかった、痛いコンタクトのおかげで、オビの渾身の思念はクリスタルを通して宇宙を横切り、遠くコルサントヨーダに届きます。オビは力尽き、ぐったりと草の上に半ば失神してしまいますが、やり遂げたことは確信しています。翻訳↓

ベイルは、枯草の上に転がった赤と黒のクリスタルを見やった。

「あなたは、今のメッセージが確実にヨーダに届いたと確信しておられるか?」

「ええ」オビ=ワンは、昔からその身に叩き込まれている訓練の記憶で、必死に情報を探りながら答えた。そして、彼はヨーダにメッセージが届いたと確信し、圧倒されるほどの安堵を得ていた。

「それなら、我々にはもう、このいまいましいしろものは必要なくなったわけだ」

と、ベイルは言って、シスのテレパス・ツールを引ったくった。

すっかり体力を失ってしまっているオビ=ワンは、ベイルがやろうとしていることに抗議することも制止することもできなかった。オビ=ワンは、ベイルがシスのクリスタルを崩壊した寺院の敷石に打ち付けて微塵に破壊するのを、ただ見つめていた。

シスの囁きは沈黙した。未だにダークサイドの力が強いとはいえ、この旅路の最初の時のように・・・もうそれは何年も前のことのようにさえ思えたが、オビ=ワンはやっと自分の心からシスがいなくなったのを知った。そのことがもたらす安堵感で、オビ=ワンはうっかり涙を流してしまった。

「ああ――どうしたのです、泣かないで!」

ベイルは再び、警戒した。オビ=ワンの傍に蹲り、片手を彼の肩に押し当てた。あたたかい、信頼できる、このひどい状況下ではあり得ないほど有難い存在を、オビ=ワンは感じ取った。

涙もろくなった心弱さをなんとか押しやり、オビ=ワンはまばたきしながら、オルデラン出身の議員を見上げた。そして、彼らが最初に出会った時、オビ=ワンがベイルに要求したものが、そこにはっきりと現れているのをみとめた。信念を貫くために、代償としてベイルが払った、勇気そのものを。

オビ=ワンが味わっている感情は、きっとその顔に浮かんでいたに違いない。

「さあ」ベイルはわざとぶっきらぼうな口調で言った。「何も問題はありませんぞ。私達は生き残ったのです。やり残したものは何もない。そう、ほとんどないでしょう。重要なことは、我々が勝ったということですよ」

これは勝利なのだろうか?

フォースよ、こんなふうではない勝利を私に与えてくれまいか。

「ねえ」と、ベイルは再び声をかけた。「大丈夫ですか、オビ=ワン? 本当に?」

「本当に、ですって?」ジグーラの冷たく固い土の上で、骨まで達する痛みに耐えながら、オビ=ワンは返事をした。彼の体は完全に打ちのめされ、体の奥にくすぶる激痛は去ってくれていない。「本当のところ、私はかなり激しい損傷を被っているようです」

ベイルは頷いた。「そのようですな」

「でも、死ぬよりマシです」

「そうですとも」ベイルは優しく言った。彼の痩せて汚れた顔に、ゆっくりと微笑が浮かんできた。「そうですとも、あなたは何度でも今の言葉を繰り返していいんですよ。もうあのシスの声は聞こえませんか?」

「ええ」

「幻覚も?」

「ええ」

「ならば、我々は怪我を手当てすることを考えましょう。私は宇宙船まで行って薬を取ってきますよ。ああ、もう口論はなしですよ、いいですか? 私は今ではライトセーバーの扱い方をよく知っているし、それを使いたくはないんですからね」

オビ=ワンは彼を見つめた。オビ=ワンが何を言おうと、それはありふれた陳腐な言葉にしかならないだろう。感傷的でセンチメンタルな言葉になってしまうだろう。彼が何を言おうと、その言葉は彼ら二人に気恥ずかしい思いをさせるだけだろう。

「どこにも行ってはいけませんよ、マスター・ケノービ」ベイルは片手をオビ=ワンの肩に添えて言った。「私はすぐに戻ってきます」

ベイルが薬を取りに立ち去ると、オビ=ワンは瞼を閉じた。様々な理由から、ジェダイは一人で孤独のうちに行動することを良しとしている。様々な理由から、その方が万事に都合がいいからだ。だが、時には・・・そう、時には、例外もあり得る。時には・・・思いがけなく・・・二、三人の友人ができることがあるのだ。

(最初はパドメ、今はベイル・オーガナだ。私はまるで政治家をコレクションしているかのようだな。誰かがこんなセリフを言っていなかったか? 人生とは実に奇妙なものだと)

おお、ようやく激痛と絶え間ないシスの浸食から解放されたオビが、初めてベイルさんの前で涙を!!(号泣)

読みながら私もビービー泣いてました。果てしない脳内の拷問に強靭な精神力で持ちこたえたオビが、解放の瞬間に、耐えかねて零した一筋の涙――まさに真珠のような清らかなジェダイの涙!!

この『WILD SPACE』の冒頭から、オビはひどい大怪我を追い、ジグーラでは精神的拷問を絶え間なく被り、まさに痛めつけられるだけ痛めつけられている状態でしたが、それでも気丈にも涙は見せなかった。それが、最後の最後になって、初めて涙を・・・それもアナキンではなく、ベイルさんの目の前で! 萌え///

この箇所、reduceという単語が使われていて、これは「~する羽目に陥らせる」というニュアンスなんですね。だから、「ついに訪れた安堵に、うっかりオビは涙を流してしまった」ということなんです。この「うっかり」というニュアンスが大事だよね!(笑)

そして、オビの涙を見たベイルさんは、今まで高慢で乱暴で人を見下すような態度を貫いていた姫様が、初めてあからさまに見せた可憐な儚さに、もうすっかり心を和らげ、10歳も年下のこの綺麗なジェダイの青年を労わる気持ちでいっぱいです///

ベイオビ、ついに訪れた愛・・・じゃなかった、和解の瞬間!!

良かった・・・! 本当に良かった! あとは、ヨーダがオビ達を迎えに来るのを待つのみですが、しかし、この小説、最後の最後までまだまだ萌えが続行らしい。この後、パドメ、そしてアナキンの登場となりますが、パドメの次の台詞が意味深です。

オビ=ワンはアナキンの心の中に、特別な位置を占めているのだわ・・・。

おうっ、すばらしい/// そして私が心配するのは、ラストをチラ読みした際、どうもアナキンが不機嫌になっているっぽいんだよねえ。これはやっぱ、自分に黙って危険な星にオビが行って、あまつさえそこでオルデランの議員となんかイイ仲になって戻って来たことに対する、アナキン特有の例のジェラシーの発動じゃないかしらん?

うーむ、乞うご期待☆

 

ってなとこで。

今夜は地上波で、『ミッション・イン・ポッシブル』と『インディ・ジョーンズ』が2本立てで、しかも『ブラタモリ』は名古屋特集とか、諸々見たい番組が目白押しですな!