新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

お伊勢詣り & オビ洋書『WILD SPACE』第16章の続きの続き

本日は、お伊勢さんまで、お仕事でプチ出張に行ってきました〜。
目指すは、國學院と並んで神主育成学校という性格を持つ皇學館です。教え子ちゃんの研修を見学に行くのです。
暑いけれど、ワンピーススーツを着て、ストッキング履いて、パンプスを履いて・・・。夏用のスーツ、買っておいてよかったね。それに、今日は日射しは暑いけれど、まだ湿気がないので助かった。

名古屋駅から近鉄特急に乗って伊勢市駅まで、約1時間余り。先日の松阪といい、最近はここら近辺への旅が多いね。

伊勢市駅は、隣の宇治山田駅重要文化財)に比べると、あっさりシンプルです。でも、伊勢の外宮へはこちらが近い。
ここからタクシーでお仕事先へ向かいまして、教え子ちゃんの勇姿を観て、その後は近接する倭姫宮に行ってみました。前から一度行ってみたかったんだ。

小暗い森に抱かれた、こじんまりした神社ですね。倭姫は、崇神天皇の時代に、天照大神依代となられて伊勢神宮の創建に貢献した巫女。

参道は人影もありません。静謐な空間。

しかし、境内へはこの石段を上がらねばならず、ハイヒールの私はあえなく断念!←ヘタレ。でも、この神社に隣接する伊勢徴古館の方から行けば、すぐ境内だった///
伊勢徴古館は、伊勢神宮の博物館で、神宮に由来する様々な品を展示しています。

写真がヨタってるのは、私が疲れてたため。(笑)
この博物館の建築は、東京の赤坂離宮を手がけた片山東熊という人物の設計だそうです。

ひとしきり見学してから、バスで外宮前まで戻りまして、外宮の参道のお店で遅いお昼ご飯(もはや、おやつの時間)を食べました。

穴子丼なんだけど・・・デカッ!!
プリプリの肉厚な穴子の天麩羅が、二尾も!! ・・・とても全部は食べ切れませんでした。でも美味しかった☆

ほいでもって、夕方遅く、自宅へ直帰☆
はあ、さすがに疲れたあ〜。早速お風呂に入ってしまい、汗を流してサッパリして、一仕事終えた後にビールを一杯♪

ぷはあ、うめえええ///
ふだんは、私はほとんどビールは飲まないんだけど、今日のように一日外回りの日はビールが美味しいよね♪

ということで、お仕事も無事終了して、今夜は少し時間に余裕があるので、オビ洋書『WILD SPACE』の翻訳をいきまっすー。
まだまだ第16章の続きの続きですー。

ちょっとこの章の冒頭に戻っちゃうんですけど、オビとなかなか仲良くなれないことにイライラしているベイルさんが、脳内で妻のベルハならきっと「それでもジェダイを助けることは価値があること」と言うに違いないと考えている場面です。ベイルさんも、理性ではそのことをわかっているのだけれども、どうにもオビの高慢な態度が苛立たしい。でも、心の底には、苛立ちばかりでもない複雑な感情が芽生えてきていて・・・という超萌え萌えなベイルさんの内心の声のくだりです! 翻訳。↓

友達なら助け合うべきだというベルハの言葉は、理論的には素晴らしい。しかし、そうしたベルハの、いわば化粧用クリームのように肌触りの良い理論に一匹の目障りなハエが絡んでいて・・・そのハエとはつまり、彼とオビ=ワンは友達ではないという現実なのだ――今のこの険悪な状況が、早々変化するとはとても思えない。そして、彼自身そう感じることに驚いているのだが、ベイルはこうしたオビ=ワンとの険悪な状況が残念でならないのだった。なぜなら、どれほど彼のジェダイとしての高慢さや非情なほどの冷酷さや、想定外の敵対心などに苛立ちを覚えてはいても、ケノービは賞賛に値する男であるからだ。彼は共に戦う仲間としては素晴らしく有能と言える・・・彼はむやみに法に屈服せず、驚嘆するほどのジェダイの能力を発揮する。それに、気持ちをくつろげてジェダイであることをしばし忘れている時には、ケノービは知性的で、洞察力に満ち、皮肉を効かせたドライな機知を閃かすことのできる面白い男だ。

(それに何より、彼は私に何一つ要求しようとしない。私から何も要求しない人物に会ったことなど、私にはほとんど初めてだ)

それは真実だった。議員としてのオーガナの日々は、ただ彼の地位や影響力に惹かれて集まってくる人々で溢れかえっている。彼らはお世辞をいい、へつらい、ののしり、慈悲を乞う。(中略)しかし、ケノービはそういった人々とは正反対だった。この男はオーガナの一族の経済力や、政治家としての権力、社会的影響力などには、まったく無関心だ。
ケノービのような男と出会ったことはおそらく・・・有益で・・・得難い体験であると言えるだろう。
古代から続く名門の子として、ベイルは生まれて息をした瞬間から特権階級だった。人として堕落することこそなかったが、彼は自分の生まれながらの有利な身分を自覚していないふりをすることはできなかった。(中略)彼はオルデランのプリンスなのだ。まぎれもない上流階級の人間であり、支配階級の出自だ。
たとえば、もし彼が美男子でなかったとしても、彼はそのことを知らずに過ごしたかもしれない。周囲の全ての人々がお世辞でもって彼を「美男子だ」と言うに違いないから。

(そう、オビ=ワン・ケノービを除く、全ての人々が私にお世辞を言うだろう。いったい、ケノービはこれまでの人生でお世辞を言ったことなど、あるのだろうか?)
どうですか、奥さん!! ←誰よ?(笑)
オビ姫の高慢さにイライラしながらも、それでもなんとかしてオビと友達になりたいベイルさんですよ!!
高飛車で高慢チキチキ鳥な態度に腹を立てながらも、オビの優秀な戦闘能力には敬意を払い、何より、少し気を許した時にオビが見せる機知とユーモアの切れ味に、どうしようもなく心惹かれてしまっているベイルさんですよ!!

そして、オルデランのプリンスとして、生まれた時からお世辞の中で育ってきたベイルさんにとって、オビはベイルさんにお世辞を言わない初めての人間だったわけですよ!!
この『WILD SPACE』を読むと、奥さんのベルハともやはり最初は政略結婚で、夫婦になってから信頼と愛を築きあげてきた仲のようです。考えてみれば、盟友のパドメだって、彼女はナブーの政治家でありますから、お互いにお互いの星の利権を背負っているわけで、どんなに信頼しあっていてもパドメとベイルさんの絆には政治的配慮がやはり存在するのですよね。
その点、オビ=ワンは、まったくそうした政治的駆け引きや俗世のしがらみとは無縁で、ただひたすら「政治家のような俗物はイヤ! 嫌い! さわらないで!」っていうだけなのです。(笑)
で、オビはベイルさんに何も要求しない――お金も地位も権力も、友情でさえも。
ベイルさんにとって、そんな人間と対峙するなんて、まったくもって初めての経験だったわけで・・・つまり、なんですな、これは、

オビはベイルさんにとって〈初体験〉の相手!!vv
誤解を生む表現で申し訳ない。(笑)
でも、間違ってないよね?? 

ベイルさんにとって、オビこそが本当の意味での初恋の相手といえるのでは!?
ベイルさんが、オビの態度にイライラしながらも、どうしようもなく彼に心惹かれていく理由がここにあるわけですね〜〜///
聖堂という隔離された環境で純粋培養され、クワイ=ガン・ジンという35歳も年上の酸いも甘いも噛み分けた最高の男に幼妻として仕込まれたオビ姫様は、無垢で高貴で、それ故に時に高慢で高飛車で・・・最強の無自覚誘惑爆弾プリンセスですよ!或る意味でウブなベイルさんにとって、オビ姫様の誘惑はとんでもない破壊力と吸引力だったでしょうな///

それにしても、唐突に「美男子かどうか」といった考えがベイルさんの頭に浮かぶということは・・・美しいオビ姫様に相手にしてもらいたくて、オビ姫の気を惹くほどの容姿が自分にあるだろうかと自問自答しているベイルさん、ということでOK?(萌)
それとも、こればっかりは周囲のへつらう人々と同じように、オビ姫様にも「美男子ですね」と思ってもらいたいベイルさんの、せつない男心?vv(激萌)
・・・ということで、この章、さらにこの先も美味しく続く。(笑)