さて、楽しかった10連休も終わり、今日は名古屋へ戻る日です。戻ったら戻ったで、名古屋も快適なんだけどネ。
では、出発前に、さささっとオビ洋書の紹介をば。『MASTER & APPRENTICE』第10章に突入しておりますが、まずは第9章から衝撃の事実を!!
なんと、クワイ=ガンは金づちだった!?
まあ、正確にはドゥークー伯爵のパダワンだった12才の頃は、って話なんですがvv
この『M & A』という小説は、各章の末尾にクワイ=ガンの回想が挿入されるという構成で、そこで彼が12才でドゥークーのパダワンになってからの経緯を知ることが出来ます。それにしても、あのクワイがパダワンになったのが12才なら、オビの13才でようやくパダワンというのもそんなに特筆するほど遅いってわけでもないんじゃないか??
ま、それはそれとして、んで、パダワンになってほぼ最初の任務の時、敵に知られないよう潜入するルートが、命綱一本を頼りに荒れ狂う海上を渡らなくちゃならいルートだったんですよ。まだ幼いクワイは、必死に綱にしがみついて渡るんですが、体が震えてすくんでしまうんです。すると、ドゥークーの兄弟子ラエルという人物が励ましてくれますが――翻訳。↓
「がんばるんだ!」後方のマスト支柱にしがみつきながら、ラエルは叫んだ。「大丈夫だ、坊や。まあ、最初の戦闘体験はたいていひどいものだからな」
「僕は戦闘が怖いんじゃない!」クワイ=ガンは抗議した。「水なんだ!」
「――水?」
顔も衣服も冷たい海水でびしょぬれになりながらも、クワイ=ガンは恥ずかしさで真っ赤になった。
「僕、泳げないんだ」
わはははは! あのクワイが12才まで金づちだったとは!! 大発見ですよ、奥さん! この後、ラエルという兄弟子は金づちのクワイを笑うことはせず、まじめに励まし、聖堂に戻ったら水泳を教えてやると約束してくれます。クワイはそれに励まされた恩義をずっと忘れずにいたという展開なんですが・・・この回想から我に返ったクワイは、ふと思いついて、傍らにいたオビにこう尋ねます。↓
「そういえば、私はおまえに泳ぎを教えたことがあったか、オビ=ワン?」
オビ=ワンは宇宙服の装備を身につけながらクワイ=ガンを見上げ、とまどった。
「いいえ、マスター。でも、泳ぎ方はわかっているつもりです――或る程度は」
「では、我々は泳ぎを練習する必要があるな」クワイ=ガンは宇宙服をしっかり固定しながら、そう提案した。「ジェダイなら皆、モン・カラマリのように泳げなければいけないからな」
オビ=ワンは動きを止めた。クワイ=ガンはその瞬間のパダワンの内なる考えが聞こえた気がした――(なら、なんだってあなたはもっと前に私に教えてくれなかったんですか? そして、いつ私に教えてくれるというのですか? カウンシルに入られてからですか?)
それらは実に的を射た質問だったが、賢く躾のいいオビ=ワンは声に出してクワイ=ガンに問うことはしなかった。
「もうすぐ、ソウルクラフト船に近づきます、マスター」
あなた今更何言ってくれちゃってるんですか? とでも言いたげなパダオビちゃんの心の声!
まったくもってその通り!!(怒)
今更「泳ぎを教えたこと、あったか?」なんて、何ボケとんねん、クワイ。自分はカウンシル・メンバーになってしまい、オビをパダワンから外すの外さないのという今になって、ですからね!
昔、泳げない自分を笑わずに励まし、泳ぎを教えてくれた兄弟子のことを思い出して、自分はパダオビに何をしてやっただろうかと、クワイにとってはそれなりの自省でもあったんでしょうが、パダオビちゃんにとったら「何を今更?」ですよねえ。躾のいい子であるパダオビが、敢えて質問を口にしなかったっていうところも面白い。優等生のパダオビちゃん♪
とはいえ、これはたぶん、EP1冒頭の、ジャージャーの案内でナブーの湖の底まで泳いでいくクワオビのシーンへの伏線を狙っているんでしょう♪
ああ、時間切れ。そろそろ身支度です。翻訳紹介の続きは、また後ほど。