新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

ハーロックて実は優男なんです!(笑)

1978年版「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」DVD−BOXを改めて一気に見返してみて、つくづく感じたこと……それは

ハーロックって、けっこう感情表現豊かな男だったよなー///

ってことですね。
クールで寡黙で男前な印象がなぜか強くて、無表情なシーンが多いように世間一般的には思われているであろうハーロックですが、実はかなり表情豊かで、泣くし焦るし冗談も言うし、何よりとーーーーーっても優しい微笑みをしょちゅう浮かべる、実は繊細な男なんです、1978年アニメ版ハーロックて奴は!!

小松原一男さん描くところのハーロックの笑顔は、かなり頻繁に映されていて、まゆちゃんを見る時に限らず、乗組員にもしょっちゅう優しく微笑を投げかけるし、ネ。
印象的なのは、森でマゾーンの大群に周囲を取り囲まれて絶対絶命な時に、ハーロックと台羽正が背中合わせでガンを構えるのですが、台羽正が怯えてハーロックの背中に無意識にすり寄るんですねvv 
それだけでもけっこう萌えですが、そんな台場正の怯えを背中で感じ取ったハーロックが、こんな絶体絶命の中、フッと微笑んで、突然小さく宥めるように歌い出すんですよ! ♪むかし〜むかし〜、ってね!! あの井上さんの美声でね!!(←訂正。DVDを見直したら、この回のハーロックは臨時で徳丸完さんでした)
もうね、パニックに陥った子供をあやすかのような歌声でね!! マゾーンも思わず聞き入っちゃうくらいの美声でね!!
で、ひとしきり歌った後で、これまたいきなり、
「今だ! 撃て!」
ってな勢いで、目の前のマソーンを銃で撃つんですよ、かっこいい!
まあ、多勢に無勢でやがて二人ともマゾーンの群れに抑え込まれちゃうんだけど、とにかく崖っぷちに立たされながら若者を宥めるために歌を歌ってやれる余裕のダンディズム、これぞハーロックの神髄なんですわ!!

やたら、「がんばれ!」とか「大丈夫だ!」とか、陳腐なせりふを叫ぶんじゃなくて、優しい子守唄を歌い始めるって……これはキャプテン・ハーロックという男が如何なる男なのかを物語る、見事なエピソード、秀逸なワンシーンなのです。

ああ、ハーロックとだったら、死出の道すらも勇気をもって歩けそうだ……子供心に、本当にそう思っていましたし、今見返してもその思いに変わりはありませんね。
こんな優しくもせつない男前のキャラクターって、めったにいないよ♪

大好きです、ハーロック♪ 昔も今も♪