新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

コラ!!

昨日は午前中に新幹線で東京へ帰省し、竹橋の国立近代美術館で「竹内栖鳳展」を観てきました。
重要文化財「斑猫」は、いつ観てもいいですね〜。私は山種美術館を、この一作品あるがためだけに肩入れしております。(笑)

で、今日は、午後から母校の同窓会で駒場へ行ってまいります。ドキドキ。

ということで、それでは早速、ハーロック萌えの開始!←まだやるか。

タイトルの「コラ!!」は、珍しくまゆちゃんがハーロックに反抗して、「ハーロックなんか、嫌い!」って言って鞠を投げつけちゃうシーン。ハーロックが両手を挙げて、「コラ!!」って怒るという、1978年版アニメのトリビアシーンの台詞です♪
ああ、1978年版アニメがものすごい萌えの宝庫であるために、いっかな、そこから先の平成ハーロック作品にまでなかなか解説が及びません。(笑)
今作映画があまりにひどいために、今まで「あんまりな〜」と思っていた平成ハーロック作品まで「まだマシ」状態になって再視聴してるというのに。(苦笑)

1978年版アニメがハーロック決定版として素晴らしいのには、ハーロック自身の魅力もさることながら、敵側が非常に魅力的だったという要素も大きいのでしょうな。
マゾーンは、女王ラフレシア様はもとより、可愛い顔して冷酷非情だったローラ、沈着冷静な科学者テシウス、ハーロックを待ち続けたあげく恋してしまった北極圏のマゾーン(名前忘れた)、そしてそして、浴室でスッポンポンでハーロックを誘惑した波野静香などなど、実に多彩で個性があって強大で素晴らしかった……。
主人公の魅力の半分は、如何に魅力的な敵を退治させるかにも因ると思うのです。

その点が、今作映画の大きな欠陥(もはや欠陥商品扱い。笑)でもありましたなー。
ガイア・サンクションって、敵として全然魅力無いもん。
宇宙戦艦ヤマト」オリジナル作品があんなに影響力大だったのには、ヤマトのクルーのみならず、なんといってもデスラー総統という素晴らしく魅力的な敵キャラの存在があったからではないでしょうか?
宇宙戦艦ヤマト2199」が今ひとつ物足りないのには、デスラー総統が小物になってしまった、存在感が薄すぎるという点があると思うのです。

ハーロックの最大のライバルは、やっぱりマゾーン、そしてその女王ラフレシア様だったのだなと、改めて今回思った。
ラフレシア様との決闘を終えたハーロックの胸に、茫洋とした寂寥感があふれたというナレーションも、そのあたりの事情をよく説明していました。
強大で魅力的な敵を失って、気が抜けちゃったハーロック。(笑) 
地球の平和を愛するハーロックだけれど、その一方で、尊敬できる敵と思う存分戦って、戦い続けてもいたかったという、暴れん坊でやんちゃな彼の一面が覗く、見事な脚本および演出でありました。

ハーロック「しかし、よく勝てた。よく勝てたものだ……」

という、改めてたった一隻でマゾーンの大キャラバンを追い返した自分たちの戦いを振り返るハーロックの呟きは、本当に臨場感あった。素晴らしかった。

だから、同じりん・たろう監督製作ではありながら、新作アニメ版のハーロックシリーズが今ひとつだったのは、新しい敵であるヌーがマゾーンほど魅力的でなかった点が大きい敗因だと思いますね〜。
やはり、ハーロックという男は色っぽく妖艶なので、敵側もそれに相当する色気がないと釣り合わない。ヌーは不気味だったけど、ちっとも色気を感じなかった。。。
色気って、別に露骨なソッチ系を意味するものではなくて、マゾーンやデスラー総統に観られるような、大人の味なのだがなー。(笑)

そこで楽しく妄想ですが、もしハーロックが100年生きてる不老不死の設定として、彼の体をそんなにしてしまったのは、ダークマターなんてものじゃなく、いっそマゾーンのラフレシア様だったらよいのになー、と♪
だって、マゾーンのキャラバンは地球を去っただけで、壊滅したわけじゃない。ラフレシア様も生きていらっしゃる。
で、ヌーでもなんでもいいけど、死に場所を探して戦って、瀕死の重傷を負ってアルカディア号の艦橋で死にかけているハーロックを、マゾーンのキャラバンが発見して、ラフレシア様が救ってくださるというのはどうだろう?
ハーロックはマゾーンに救われるのは不本意なんだけど、もう意識もなくなっちゃってるから、されるがまま。アルカディア号はハーロックを死なせたくないから、ラフレシア様のために艦橋にマゾーンを入れることを許可するんですわ。
ラフレシア様は、原作でもアニメでも、一度、アルカディア号とハーロックを無重力惑星から救出くださっていますからね、今回は二度目ということで♪

ところが、やっぱり、それでも二人は永遠の敵同士、ラフレシア様は地球移住を阻止した無法者を許しているわけではないので、永劫の罰として、ハーロックを不死にしてしまう。
マゾーンの科学力ならできるでしょう。
マゾーンもおそらく寿命が長いから、自分たちと共に永遠に彷徨う命になれ、と、ハーロックに呪いをかけてしまうラフレシア様。
アルカディア号はそもそも機械なので、これまた永遠の命。

かくして、ハーロックアルカディア号は、彷徨える不老不死の命となって、共に宇宙を駆けめぐるのであった……。

なんてね〜♪
この設定のツボは、なんとっても、瀕死のハーロックが見れることと、たぶん艦橋からお姫様抱っこでハーロックを運び出すであろうラフレシア様のかっこよさが見れることと、ピラミッドの眠れる王女状態で生命維持装置に寝かされるであろうハーロックのヌードが見れるかもしれないことと、その他諸々、ありっませ?(笑)

ヌーの生き残りがハーロックにトドメを刺そうとマゾーン艦隊に乗り込んできて、恐怖を操ってラフレシア様を倒そうとするんですが、ラフレシア様にはいっこうそんな術は効かず、撃退されてしまうというシーンもあるといいなあ〜。

なんせ、ほら、マゾーンはお野菜ですからね!
(←野菜いうな!笑)