新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

さらば80年代ポップス & スターウォーズ・ノベライズ『シスの復讐』新訳の感想

ジョージ・マイケル氏、逝去。心からお悔やみ申し上げます。
私は子供の頃、邦楽より洋楽好きだったので、「ワム!」の大ファンだったし、彼がソロデビューしてからもしばらく追いかけてました。
ソロとしてのアルバム第一弾『FAITH』は、名盤だと思っていますよ。
作曲の才能も、歌唱力も、ぬきんでた実力の持ち主だった。
本当に淋しい。
今年は、デビッド・ボウイ、プリンス、そしてジョージ・マイケルと、80年代ポップスシーンをリードした才能が、相次いで亡くなった年となりましたね。

そんなしんみりムードでしたが、本日で仕事納め。明日は、また東京へ帰省となります。ふう。

そうそう、「ローグ・ワン」で一番かっこよかったのは、個人的にはターキン提督という私の意見ですが(笑)、あのターキン、フルCGというわけでもないんだってね。
ガイ・ヘンリーさんという俳優さんの顔に、ピーター・カッシングの顔の画像を載せていって、最新CG技術で合成したんだって!
いずれにしても凄いよね!
ローグ・ワン」2回目の鑑賞は、年明けの平日に決行します。今はとても無理だ。冬休みで混み合ってるんだもん。
私、混み混みの映画館で映画観るの、好きじゃないんだ///

ところで、先日発売された、『シスの復讐』のノベライズ新訳ですが、旧訳と読み比べを勧めております。

スター・ウォーズ エピソード3:シスの復讐 (講談社文庫)

スター・ウォーズ エピソード3:シスの復讐 (講談社文庫)

結論から言うと、

アナオビを満喫したい人は、旧訳を読むべし!
逐語的に冷静に読みたい人は、新訳がお勧め!

って、ところでしょうか☆
改めて新訳と対照させると、スターウォーズ関連小説のほとんど全てを担当された旧訳の富永和子さんが、如何にアナオビ信者だったかがよくわかる。(笑)
たとえば、こんな箇所――パル爺にそそのかされたアナキンが、パドメの部屋に入ったオビ=ワンの気配に嫉妬する有名なくだりですが、旧訳では、

フォースのなかで、部屋中がオビ=ワンのにおいを放っていた。

と訳されてあって、オビのにおいに敏感なアナキンってば萌え、って腐女子を驚喜させたものです。
しかし、これが新訳になると、こうなる。

フォースで感じると、部屋中からオビ=ワンの嫌なにおいがする。

オビ=ワンの嫌なにおい!

まさかの加齢臭!!?(爆涙)

とか、思っちゃいそうな///
うひょおおおおおおおお/// ちょっと悲しいいいいいい///

おそらく、新訳の方が原典に忠実な訳なのでしょう。アナキンの嫉妬の思いが「嫌な」という言葉で表現されているだけなのだろうが、旧訳の富永さんはアナオビ視点なので、この「嫌な」という一言を削ったのではないかな?vv

あとはね、冒頭の方、フライトバトルシーンで、アナキンとオビの絆に言及する際、旧訳の表現はこうです。

これがオビ=ワンとアナキンだ。
彼らは友人よりも、兄弟よりも、かたいきずなで結ばれている。オビ=ワンはアナキンより16標準歳年上だが、ある意味では、彼らは一緒に大人になった。

「かたいきずな」、そして「ある意味」という言葉の選択が、これまたアナオビ信者の妄想をくすぐるものがありまする。
同じ箇所、新訳では以下のようになっています。

そう、これがオビ=ワンとアナキンだ。
友人よりも、兄弟よりも近しい。オビ=ワンはアナキンより標準年で16歳上だが、ともに成長してきた。

わかりますかね、旧訳との違いが?
微妙な差異なんだけど、新訳の方があっさりしている。わかりやすさは新訳の方でしょうね。旧訳は、アナオビ的感性ではものすごく想像力を刺激される「ある意味では、一緒に大人になった」という表現が、なんつーか、その、

エロい///

つまりですね、新訳は昼間に読めるけど、旧訳は夜に読んだ方がいい。←何を言ってるんだvv

それと、大トカゲのボーガちゃんを、旧訳ではオビは「お嬢ちゃん」と呼びかけてますが、新訳ではこの「お嬢ちゃん」という呼びかけをしていません。これは、もしかして、現代のジェンダー差別観念を配慮した翻訳なのかな?

駄菓子菓子、グリオビの視点では、これは旧訳より新訳の方がいいですね!
ウータパウでの決戦の時の描写、旧訳ではグリーヴァスとオビの対峙を次のように訳してます。

オビ=ワンはグリーヴァスを見た。
グリーヴァスもオビ=ワンを見た。
もはや、言葉は必要なかった。

ここが、新訳では、こんなふうにドラマティックになってる☆

オビ=ワンはグリーバスをじっと見た。
グリーバスもオビ=ワンを見返した。
両者のあいだに、もはや言葉は不要だった。

うわあああ///
これは明らかに、新訳の方がグリオビ信者に優しい///

まあ、こんなふうに、比較してみると、尽きせぬ面白さが天こ盛りなんですが、如何せん、『シスの復讐』って大部なので、またぼちぼち発見を紹介していきますね。

最後に、『シスの復讐』と一緒に贈っていただいた、子供用ビジュアル事典『ジェダイの謎 全解明』ですが、

これに気になる記述が!
クワイ=ガンの人物紹介のページで、クワイ=ガンの長髪はカウンシルへの反抗の証だとあったのですがっ!!
えっ、そうなの!?