新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

オビ洋書『WILD SPACE』最終章の翻訳。もはや妄想でないベイオビ☆

昨日興奮したせいか、いきなり女の子の日になってしまった。(笑) おかげで今日は朝から頭が重いので、一日在宅。原稿をぽちぽちやったり、本を読んだり、寝たりvv

さあ、それではお待ちかね(?)、オビ洋書『WILD SPACE』最終章の翻訳をいきます! 昨日も叫んだように、これにてもはやベイオビは妄想ではなく、準公式によって正式に認定されました!(笑)

パドメとクローン達が、ヨーダに手渡されたデータ・クリスタルを使ってオビ=ワンの生命反応を探り、宇宙船をジグーラの大地へ下ろすと、まるで彼らを待ち受けていたかのように、そこにはベイルさんがぼろぼろの姿で立ちつくしていました。それはもう、ひどいありさまのベイルを見て、パドメは声を失い、礼儀も何も忘れて彼を抱きしめます。ベイルさんも安堵の微笑を見せて、彼女を歓迎するのですが、彼は一人で、オビの姿が見えないのですね。翻訳。↓

 抱擁を外して、彼女は一歩下がって問うた。

「オビ=ワンは、どこ?」

 彼の目から微笑が消えた。

「ああ……」彼は瓦礫の方へ頷いて見せた。「あちらにいる。マスター・ケノービは、ここ数日、身体を休める必要があったので」

(そんな……、そんなにひどい状況だというの、彼は?)

「彼を船へ運ぶには、屈強な男2名が必要だ」ベイルは穏やかに言った。「彼は……その…、良い状態とは言えないのではないかと、私は心配している」

  (中略)

 ベイルはパドメを崩れた瓦礫の建物の向こうへ案内した。オビ=ワンは積み重なった石の上にうずくまっていた。ぼろぼろに引きちぎられた毛布を申し訳程度にまとった彼の姿を、船の照明灯がさっと照らし出した。もしベイルの有様を「ぞっとするほどひどい」と言うならば……もしベイルを「ひどく痩せて壊れそう」と形容するならば、オビ=ワンの状態は何と表現すればよいというのだろうか?

 冗談ごとではない。パドメは軽口を言う気にもなれなかった。この人を前にしては……今、この瞬間のこの人を……彼女は泣くより他どうしようもなかった。

「パドメ」とオビ=ワンが呼びかけた。彼の声は、少なくとも以前の彼の声の名残を留めていた。「また私を救いに、飛んできてくれたのだね」

 オビ=ワンは微笑んだ。パドメの胸ははちきれそうになった。

「また君に会えて、嬉しいよ、議員」

 彼女は口がきけなかった。息をすることもできなかった。そして、彼女は再び自身を取り戻してから、言った。

「あなたは……あなたは……、なんという向こう見ずなジェダイなんでしょう」前方へ歩き出し、オビ=ワンの傍まで至り着くと、パドメは彼の前に跪いた。「アナキンがこんな現状のあなたを知ったら、どんなにあなたに対して激しく怒ることでしょう!」

 そしてパドメは深くうなだれ、自身の内なる葛藤に耐えず、泣き崩れた。

「さあ、さあ」オビ=ワンは優しく言って、不器用な手つきで彼女の腕を叩いた。「あなたが心を乱す必要はない。見かけほど、悪い状態ではないんだから」

「悪くないですって!?」彼女は鋭く指摘した。「事態は火を見るより明らかではありませんか! あなた、この足は、どうなさったんです!?」

 オビ=ワンの片足は、身体の前に折れ曲がって、右の太股は彼自身のチュニックを引き裂いた細長い布でざっくりと大まかに巻かれているだけだった。

 オビ=ワンが答えないので、パドメはベイルを振り返った……そして、妙な気配を感じ取った。オビ=ワンとベイルは、彼ら二人だけに通じる複雑な視線を交わし合ったのだ。

オビのあまりの惨状に、声もなく泣き崩れるパドメ! どんだけひどいのかというと、ベイルさんが前の章で言及していたように、骨格が表皮を透かして見えてしまうかと思われるほどスケルトンに近く窶れはて、しかも片足はものすごい角度に折れ曲がっているという有様なのです。(泣)

そして、オビとベイルさんが互いにさっと見交わす、暗黙の視線の合図に、敏感なパドメは「妙な気配」を感じるわけです///

うほほ~~~い/// 試練を終えて、絆を築いたベイオビは、言葉ではなく視線で会話ができるようになっていると!!

そして、クローン兵達によって宇宙船に運び込まれたオビに、ベイルさんは寄り添うわけですが、ここでもパドメは二人の「妙な気配」に気づきます♪ 翻訳。↓

「ありがとう、キャプテン(※クローン兵のリーダーであるコーベルのこと)」ベイルはオビ=ワンが安全に船に運び込まれ、寝台に身体を固定されて寝かされるのを見てから言った。「もし可能なら、彼をあなたがたの医療の手に全面的に委ねる前に、数分だけ、彼と二人きりにしてくれないだろうか?」

 コーベルは頷いた。「もちろん、けっこうです」

「私も外へ出た方がいいようね」クローン兵が出て行くのをみて、パドメも呟いた。彼女は軽くオビ=ワンの頬に手を触れた。「心配しないで。私達はあなたを無事に家へ連れ帰るわ」

 それから、彼女はベイルをオビ=ワンの傍に残し、コクピットに戻って、今度こそ本当にこの忌々しいジグーラから船を飛び立たせた。

ふふふ、オビと二人きりになりたがるベイルさんですよ、奥さん!! 美味しいですね♪ しかし、いったん二人の間に「妙な気配」を感じ取ったパドメは、なんとしても彼らの関係を探ろうと決心するのです!vv 翻訳。↓

 コルサントへの帰還コースを設定し、ハイパースペースに超スピードで飛び込んでから、彼女は船を自動操縦に任せ、救急医療室へと立ち戻った。部屋の中から低い話し声が聞こえ、彼女は廊下で足を止めた。

「さて」ベイルの声を、パドメは聞いた。「調子はどうですか?」

 長い沈黙があった。それから、「ええ、大丈夫です」というオビ=ワンの声が聞こえた。彼女は新たな安堵が迸るのを感じた。オビ=ワンはあまりにひどい状態に見えたので、話すこともできないのではないかと考えていたのだ。パドメは、二人が何を話しているのか知りたいと強く願った。

「わかってますか?」と、ベイルが言う。「私が言ったように、シスの力をもってしても、あなたがジェダイであることを止めさせることはできなかったでしょう。ともかく、一応はね」

「ええ、あなたはそう言ってくれましたね」と、オビ=ワンが答える。オビ=ワンの声は異様に響き、パドメは衝撃を受けた。なんという感情に満ちた声であることか。彼女は未だかつて一度も、どんな人物からも、こんなに溢れるような感情にうち震える声を聞いたことがなかった。とりわけ、オビ=ワンからは、一度だって。

「あなたは医療手当が必要な状態です、オビ=ワン」しばらくして、ベイルがそう告げた。彼の声も、激情にさいなまれている男のそれのようだ。「パドメが言うのを聞いたでしょう? ヨーダは衛生兵を派遣してくれたのです。それでもあなたは、以前私にしたように医療を拒んで怒り狂いますか? それとも衛生兵の処置に素直に身を任せますか?」

 パドメはオビ=ワンが空咳をするような、乾いてぜいぜいいうような音を聞いた。

「今まで誰かに言われたことはありませんか、議員、あなたはまったくもって人をイライラさせる男だって」

「実を言いますと、ありますな」と、ベイルが言い返す。「しかし、あなたが人に『まったくもって不愉快でうんざりさせる男だ』と思われているほどではありませんぞ」

 彼ら二人の声には、実に深く厚い愛情がうかがえて、パドメは喉が詰まるのを感じた。彼女は想像だにしなかった、ベイルとオビ=ワンがこんなふうに――親友同士のように会話をするなんてことを。まるでお互い長い年月をかけて知り合った間柄のように。いったい彼らの身の上に何があったというのだろう、ジグーラの過酷な環境を背景にして。彼女はそれが知りたくてたまらなかった。

「痛み止めが欲しいのでは?」ベイルが尋ねる。

「私は自分で何とかできますよ」オビ=ワンが答える。

 ベイルは呆れて鼻を鳴らした。「まったく口の減らない方だ、あなたは。私はキャプテン・コーベルを呼んできましょう」

 数分後、ベイルは廊下に出てきた。そして、そこにパドメが立っているのに気づいた。

「パドメ」

 立ち聞きしていたところをつかまり、パドメは顎を上げた。

「手当が必要なのは、オビ=ワンだけじゃないわ。私達はこの船に6つの医療寝台を準備してあるわ。そのうちの一つは、あなたの分よ」

 ベイルは頷いた。

「ありがたいことだね。しかし、私はもうしばらく、ここに座っていたいんだ。かまわないだろう?」

 ベイルの瞳は陰り、パドメは彼の目に過酷だった試練の思い出が甦るのをみとめた。彼は今にもその場にくずおれそうにみえた。

「もちろんよ」パドメは優しく告げた。「それに、もしあなたが話し相手が欲しいというなら、私があなたの傍にいるわ」

 彼は首を振った。「今でなくていいよ。たぶん、もうあと少ししたら」

パドメが腐女子であることも、公式認定された瞬間です!

おめでとうございます! ←何が?vv

ベイオビの仲を疑って、廊下で立ち聞きするパドメ、笑える。そしてそんな彼女の耳に、深い愛情に彩られたベイオビの会話が聞こえてくるなんて、なんというグッド・シチュエーション!! 姿が見えないだけに、読者の妄想をかき立てる秀逸な場面構成です!! 天才か!!

「ありがとう」の一言を絶対に言わない、あいかわらず高慢チキチキ鳥なオビ姫様/// でもその声には、パドメが未だかつて誰からも聞いたことのないほどの、限りなく感情に満ちた愛の響きがあって・・・/// 

そして、そんなオビ姫様の真意にちゃんと気づいて、あたたかくいなしているような大人で紳士なベイル・オーガナ議員! ジグーラに着く前、宇宙船で、薬を飲めといっても強情を張って飲まなかったオビ姫様の態度をもちだして、オビ姫を優しくからかうベイルさん。それを愛情のこもった皮肉でクールに受け止めるオビ姫様。

ベイオビ、おめでとうございます!!(感涙)

二人の間にたしかに愛情が生じた、これが公式認定でございます!!(号泣)

パドメがベイルさんに手当を勧めても、「もうしばらく、彼の傍にいたい」と、オビ姫の許を去りかねているベイルさんが可愛い///

さあ、ベイオビ劇場は感動のフィナーレを迎えたわけですが、収まらないのが約一名います。そう、アナキンです!

アナキンのシーンの翻訳は、また明日☆