新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

アナオビという永遠☆

昨日がクワオビ話題だったので、今日はアナオビ話題で。(笑)

星の数ほどあるSW小説。
その中でも、優劣の問題ではなくて、私が個人的に好きなのは、ジュード・ワトソン女史以外では、やっぱり『ローグ・プラネット』ですねえ。
ローグ・ワン』じゃありませんよ、『ローグ・プラネット』ですよ!(笑)
(ちなみに、優劣で最高傑作だと思うのは、EP3ノベライズである『シスの復讐』。)
私の手元にある本は、こちら。↓

パチしてみました〜。
一番右が邦訳本、真ん中が原本、一番左は、『ローグ・プラネット』がもしかしたら参考にしたのではと勝手に私が推測した、SF小説の古典的名作『ソラリス』です。

『ローグ・プラネット』については、以前にもさんざんココで解説しましたので、繰り返しませんが、とにかく未亡人になったとたんにシングルマザーにもなってしまった若オビの、子育てノイローゼが読める貴重な作品☆ 12歳と25歳の師弟が初々しくてなりません///

それ以外にも私がこの小説を好む理由は、数あるSW小説の中で、この作品がおそらく唯一、本当の意味でSFらしい作品だからです。この場合、SFはサイエンス・フィクションの意味ですが。
まあ、原作者のグレッグ・ベア氏自身が、ヒューゴー賞ネビュラ賞を何度も受賞しているほどのプロのSF作家さんですからね。
『ローグ・プラネット』における、人間の思念が宇宙船になるというイメージの、なんて美しいこと///
SFはよく、「風景の文学」だと言われますが、『ローグ・プラネット』における、この宇宙船のイメージとゾナマ・セコードの生態は、まさに秀逸で澄明なSF風景らしいモチーフだと思います☆

で、実は惑星そのものが生命体だったというゾナマ・セコードの発想は、私にはスタニスワフ・レムの小説『ソラリス』を想起させて仕方がない。あの、人間の思念を読み取って様々な形態をとって現れる「思考する海」というイメージね。
ソラリス』といえば、小説よりもタルコフスキーの映画が有名かも知れませんが――。映画はこちら。↓

惑星ソラリス Blu-ray 新装版

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映画もいいけれど、映画ではヒューマニズムくさくなっちゃって・・・ちょっとなあ。私は原作小説の、あの人外のモノとの遭遇というイメージの方が好きです。

で、蘊蓄はともかくとして、このあまりに美しく謎めいた生命賛歌を謳う『ローグ・プラネット』が、アナオビの初々しい時代を描く作品であるというところに、私はアナオビ愛好者としてたいへんありがたく感謝するのですよ〜♪
人外のモノとの協調と、過去・現在・未来を貫く円環のような運命――アナオビ師弟の絆を一言で表現するならば、私は「永遠」だと思う。

フォースに満ちた世界で、時間も時空も超越して、
永遠に輪廻し出会い続けるアナオビの魂///

だ〜か〜ら、レイはそんな永遠を生きるアナオビの融合した魂の迸りから生まれた娘なんだってば!vv ←しつこい///