新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

オビ洋書『MASTER & APPRENTICE』第一章読了、冒頭からクワオビの痴話喧嘩(笑)

先週末は、原稿原稿原稿で明け暮れておりました。その合間に、検査を受けたりしてね。。。原稿〆切が迫ると、ストレス溜まるから、どうしても体調に出ちゃう。間の悪いもんで、そういう時に検査があったりするとねえ・・・。まあ、でも大丈夫でしょう!

ということで、根詰めて取り組んだ成果で、原稿の方もようやく半分以上目途が付いてきました♪ 半分を過ぎてしまえば、肩の荷も軽くなってくる。どんなものでも、とにかく始めないうちは負担ばかり妄想しがちなんだよね。「まずはスタートしろ」ということですね。

んで、原稿進行が滑り出すと、気持ちにも余裕が生まれて、昨夜は早く寝た方がいいのについつい、我慢できなくて、新刊オビ洋書『MASTER & APPRENTICE』読み出しちゃったのだ☆

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新しい本のページと辞書を開く、なんという至福の儀式///

紙の匂いがたまんなあああい/// やっぱ紙の本っていいよなあ。それに、今回オビ洋書としてはハードカバーを初めて買ったわけですが、字が大きくて(あたりまえ)、すごく読みやすくて、いいね! ペーパーバッグは携帯に便利だけど、文字が小さいからねえ。うむ、ハードカバーにして今回は良かったかもvv

んで、辞書を開くまでもないほど、簡単な英文なので、さくさく読めちゃうぞ。第一章、あっという間に読了。のっけからもうクワオビがコンビを組んでバトルシーンしてます! そうそう、これこれ。

やっぱりさあ、最初から贔屓のキャラが活躍してくれてこそ、面白いんだよねえ。『KENOBI』が遅々としてなかなか翻訳が進まないのは、オリキャラに割いているページが多すぎて、肝心のオビ=ワンのアクションが少ないというのが原因だと思う也。加えて、オビと絡むのがオリキャラばっかで、アナキンはもちろん、ベイル氏とか、クワイとか、馴染みのキャラとオビの絡みが出てこないのが退屈なんですよねえ。

そういえば、先週の金ローで故モンキー・パンチさんを偲んで、『ルパン3世 複製人間』を放送してたじゃない? 私、個人的にはルパンのテレビ劇場版でもっとも好きなのは、この「複製人間」なんですよね。何度も言うけれど、宮崎駿の『カリオストロの城』は、宮崎アニメとしては秀作だけどルパン作品としては認めていません。

で、なぜ「複製人間」がお気に入りかというと、このアニメ、登場人物がマモー以外のオリキャラ全然いないってのが理由なんです。(笑) つまり、オリキャラに邪魔されず、たっぷりルパン一味と銭形警部というレギュラーメンバーを堪能できるからってこと! これって、実はすごく大事なことだと思うんですよ?

「複製人間」以外のルパンのテレビ劇場版ってさ、毎回毎回、オリキャラがうざいほど出張り過ぎって気がしない? 私はルパン一味の活躍が見たいんであって、どこの馬の骨かも知れないオリキャラの成長物語なんて見たくないのよね!(怒)

変な話、『名探偵コナン』の劇場版映画があれほど毎回大人気なのって、レギュラーメンバーの活躍や見せ場をたっぷり描いているからでしょ。

なんて、ちょっと関係ない(こともない)ところで吠えちゃいましたが、ともかく、今回のオビ洋書『MASTER & APPRENTICE』はクワオビべったりの展開のようなので、嬉しいです。思えば、同じオビ洋書『WILD SPACE』が面白かったのも、終始ベイオビ+アナキンしか出てこない展開だったからなんだよね。(笑)

ということで、では『MASTER & APPRENTICE』第一章の萌えどころを紹介しまあす☆ クワオビはジェダイの任務で、ハット一族のスパイス巣窟のあるアジトへ潜入捜査してます。発見されて追われてる身で、ハットの邸宅内を駆けずり回ってます。翻訳↓

 

「オビ=ワン!」彼(クワイ=ガン)は叫んだ。「左だ!」

「はい、マスター」オビ=ワンはクワイ=ガンからほんの数歩後ろを走っていた。

(既に息切れしているじゃないか?)

 ハットの邸宅内のより近代的な部屋へと続く階段を駆け下りながら、クワイ=ガンはそう思った。彼らはここまで逃げて来るのに三分間ほど走っただけだ――もちろん、20メートルもの高さの壁をよじ登らなければならなかったわけだが。しかし、正しい精神統一状態を保持していれば、難しいことではなかったはずだ。

(オビ=ワンは戦闘中での精神統一を完璧になしてはいない)クワイ=ガンは階段を駆け下りる音の響きを背中で聞きながら、自分がパダワンだったころを思い出した。(私がパダワンだった頃は、これくらいのことはできていた――)

 クワイ=ガンはそこで考えを打ち切った。彼の訓練とオビ=ワンのそれとを比較するのは、建設的な考えではない。フォースへ至る道は、人それぞれなのだ。

 

はい。(笑) オビ=ワンが懸命にクワイに追いすがろうとして、息を切らしちゃってますね。そして、そのことに気づいたクワイが、「私がパダワンだった頃はそんなことなかったが」と思っちゃってるvv リーチの長いクワイに付いていくのに必死なオビちゃんが目に浮かぶようです///

そして、「あのドアを何とかしろ」というクワイの指示で、ドアまで急降下したパダオビ。オビはてっきりドアをこじあけろという指示だと思って、ドアにライトセーバーを突き刺します。が、クワイの意図は、「あのドアの両脇に立っているガードマンを倒せ」ということだったんですね。(笑) オビがライトセーバーを突き刺したせいで、溶けて爆発しそうになっているドアをチラリと見て、クワイ=ガンは焦ります。翻訳↓

 

(ドアが爆発する!)クワイ=ガンは思った。「私は、そのドアのガードマンに気を付けろという意味で言ったのだ」

「だったら、最初からそう言ってくださいよ!」オビ=ワンは叫び返した。

 たしかにそれはそうだが。

(私はいつだって明確に指示を出してる! オビ=ワンが私の指示を文字通りに捉えすぎるんじゃないのか?)

 

わははは! 喧嘩してますうう、この師弟/// 指示一つにも様々なニュアンスと含みを持たせてしまうクワイ。指示された内容を忠実に遂行しようとするオビ=ワン。二人の性格の違いが、鮮やかに描き出されていて、なかなかいい描写ですぞ。

これ、アナキンだったらすぐクワイの言いたい核のところを理解するんでしょうが、オビは生真面目なんですよね。これって、アナキンが成長して、クローンウォーズでオビ=ワンとコンビを組んでも、同じことを繰り返してそう。オビは公式小説で、「アナキンは時々恐ろしいほどクワイ=ガンに似ている」と呟きますからね。

でも、こういう文字通りの指示を遂行しようとするオビの姿に、ふと場違いにも『ガラスの仮面』の北島マヤを思い出してしまうvv 月影先生に引き取られたばかりのマヤは、パントマイムの稽古で、先生からの「笑え」という演技指示を受けて、他の子が皆大笑いの演技をしているのをよそに、自分はただ微笑を浮かべるだけの演技をするんですよね。これもたしかに「笑い」の演技!

オビ=ワンは、他のスピンオフ小説でも言及されているとおり、言葉の感覚が鋭すぎるんだと思います。だから、後に宇宙一のネゴシエーターと呼ばれるようになるし、物語の語り部として才能を発揮するようにもなる。彼が皮肉屋であるのも、皮肉は言葉のセンスが問われますから、むべなるかなってとこですよね。