新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

初詣 & オビ洋書『M & A』第25章、クワオビ仲直り & EP8のラスト

今年のお正月休みは、仕事始めの4日が土曜日だから、例年より長く休めていいですね~♪ かくいう私も、名古屋に戻るのは6日なのさ。5日は東京駅は凄い混むだろうけれど、6日はもう大丈夫であらふ☆

昨日(3日)は、初詣に行ってきました。我が家はずっと神田明神豊川稲荷というルートなんですが、神田明神の人混みがここ数年で信じられないほどになってきたので、昨年から神田明神豊川稲荷はお正月を少し過ぎたあたりに詣ることにして、元旦は中山競馬場・・・じゃなかった(笑)、中山法華経寺のみに変更してます。だって、長時間並ぶの辛いんだもの、あの並んでる時間を他のことにあてたいよね?

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三ケ日中なので混んでるかと思ったら、それほどでもなかったのが不思議。本殿の参拝列もスイスイでした。

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とはいえ、本殿上から見下ろすと、まずまずの列になってたんですが。どうも、行った時間のタイミングが良かったみたいだね。

んで、参拝を済ませてから、例年通り、境内でやっている猿回しを見物。

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今年も元気な芸を披露してくれてました☆ それにしても、風もなくあたたかい日和で、マフラーも手袋も必要なかった。素敵なお正月風景。

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中山法華経寺は、全国の法華宗のお寺の総本山。本殿の裏側には、こんな雰囲気のあるみごとな回廊もあります♪ うららかな初春の日射しがまぶしいですね~///

屋台もたくさん出ていて、クワオビの初詣シーンとか余裕で妄想できちゃうヨ。(笑) アナオビは、なんだろ、あんまり初詣が似合うカップルじゃない気がするんだけど、クワオビはばっちり初詣が激似合うカップルですわvv イケオジなクワイの存在のせいだろうか?vv 

二人並んで、人混みの後方から(背が高いので)、猿回しを眺めて楽しんでるクワオビとか/// 甘酒ふうふういいながら飲んでるクワオビとか/// リンゴ飴にかぶりついてるパタオビと、焼きそばかたこ焼き持ってるクワイとか///

アナオビの場合は、新年発のポッドレースに参加するアナキンが、強制的にオビを助手席に乗せて、カウントダウン終了(スタート合図)と同時にぶっちぎりで爆走する構図しか思い浮かばないvvvv

それではここで、2020年のワタクシめの抱負を以下に掲げます☆

ジェダイになる!!(きっぱり)

頭がおかしくなったわけではありません。(←おかしいのは元からなので) ともかく、何事も水に流し、引きずらない、あれこれ考えない、あるがままを受け入れる。ふんふんふ~~ん、と、達観して生きていく。これを今年は目指すつもりでアリマス! ハイ!

ということで、それでは新年一発目、オビ洋書『MASTER & APPRENTICE』の翻訳からまいりましょうか♪ 第25章から。月の住人達の苦境とその訴えを聞いて、惑星ピジャルへのテロ攻撃は彼らではないということに確信を持ったクワオビは、ピジャルに帰還します。そして、クワイはオビにデータの再調査を命じておいて、自分は一人で摂政であり、かつての兄弟子であるラエルの許へ向かい、説得を始めますが、王女への忠誠に凝り固まっているラエルはクワイの言葉を受け入れようとしません。ハリーン(濡れ衣を着せられている月の住人)の話には真実があると主張するクワイに、ラエルは兄弟子らしい態度を覗かせて、次のように言い放ちます。↓

 (クワイの話を聞き終わった)ラエルの第一声は、嘲笑だった。

「おまえが見るところ、ねえ。おまえはいつも、自分の見たいものしか見ない、それがおまえの弱点だったな、クワイ=ガン。いつもおまえは、哀れな話を聞くとそれに共感してしまうんだ。ハリーン・アズッカは、さぞかしおまえを善人とみなしたことだろうよ」

 彼の指摘は当たっていなくもなかった。しかし、その指摘にクワイ=ガンは恥じいりはしなかった。

「私は、関係を持った全員の観点から、物事の理解を進めようとしているんだ。それは弱点ではない。それが私のやり方なんだ。事を急いで非難を浴びるよりも、このやり方で私はずっと多くのものを習得してきた」

ラエルの指摘は、たしかにクワイ=ガンの情に脆い一面を捉えているところが萌えですね/// この情に流されやすい一面は、しかしクワイの積んできた経験によって制御せられ、すばらしくバランスが保たれています。アナキンは情の脆さでクワイとそっくりだけど、若いだけに経験値が少なくて、結果、バランスを保つことができなかったんだよね。

一方、オビには情の脆さなど、欠片もありません!(笑)

オビにあるのは客観的なデータに基づく正義感。JAシリーズでクワイと意見を対立させ、一時的にジェダイを去ったかのような動きをした時ですら、オビの動機は情ではなかった。未熟な判断ではあったが、相手の主義主張に客観的に理を認めたと考えたからなんですよね。

JQシリーズでも、或る人物が告白する悲しい身の上話に、アナキンはすぐ同情しちゃうけれど、オビは全然感情が動かされないというエピソードがあり、この時アナキンは、「マスターはなんて冷たい人なんだ」と憤慨するんですが、結果的にこの身の上話はウソで、オビの判断が正しかったということがわかるんです。

んで、結局ラエルの説得に失敗したクワイは、宮殿の中の図書館でオビと落ち合い、今後のことを相談します。まだ調査が必要なんだけれど、大変だった冒険の一日を振り返り、クワイはオビを休ませようとします。↓

「後の調査は私がやろう。おまえは少し休みなさい。おまえにとっては、ハードな一日だったろう」

「そうですね、体を揺すると、まだ服から埃が落ちてきます」と、オビ=ワンは認めた。「風呂という言葉が、これほど素晴らしい響きで聞こえたことは、今まで一度もありません」

 シンクホールに落ちて死の一歩手前に行ったというのに、彼はこんな冗談を言えるのだ。しかも、その出来事はたった6時間前のことだというのに。クワイ=ガンは改めて、自分はなんと素晴らしいパダワンを持っていることかと、目が覚める思いをした。それなのに、自分たちが仲良くやっていくことに失敗し続けているなんて、残念極まることではないか。

 オビ=ワンがドアにたどり着く直前に、クワイ=ガンは呼び止めた。

「パダワン?」

 オビ=ワンは半分振り向いて、クワイ=ガンの言葉を待った。

「ただでさえ埃にまみれているというのに、さらにこの図書館の埃の渦の中におまえを置きっぱなしにして、すまなかったな」

 オビ=ワンは(クワイにそう言われて嬉しさのあまり)満面の笑顔で答えた。

「命がけで丸太ん棒にしがみついていたことに比べたら、調べ物なんてその半分もたいしたことじゃありません」

クワオビ、めでたく仲直り!!!(嬉)

クワイがオビの素晴らしさに感動するシーンが来るたびに、読者の私のモチベーションもダダ上がり☆

この描写は、一見可憐で世間知らずにみえるパダオビの、存外のタフさがうかがえるシーンとして、実に興味深い。特に、この小説で、クワイがまだパダワンだった頃、泳げないために水が怖くて叫んじゃったシーンがあるため、それと照らし合わせると、実に対照的ですよね。オビのタフさには、後にあのアナキンですら驚くことになるわけですが。

ジェダイが滅亡した後、砂漠の星タトゥイーンで過酷な20年を孤独に過ごしながらも、オビ=ワンが「少年のような明るく青い瞳」(by小説『SW EP4』より)を失わなかったのには、こうした生来のメンタルの強靱さがあるんだよ。人間的に、私はとことんオビ=ワン・ケノービを尊敬するね!

そして、そうしたメンタルの強靱さと明るさが、後にルークを自然に慕わせ、ルークに心から愛される理由になるんだよ、と思うと、激萌えでございますなあ、ルクオビ万歳/// 

しつこいようだが、EP8で、ルークが「ダース・ヴェイダーを作ったのは、一人のジェダイだった」と言っているのは、あれは最近ちっとも会いに来てくれないオビのゴーストへの愛憎の発言だったと、私は思うのでアリマス。(笑)

ところで、巷の考察(?)で、EP8がジェダイをないがしろにしているという意見をたまに見かけるんだけど、私にとっては意味不明な評言だ。EP8は、EP7よりもずっとジェダイを尊敬している表現が多いと思うがなあ? 

ルークがライトセーバーを投げ捨てるのは、自分がジェダイと呼ばれて尊敬されるほどの人間ではないという自虐の思いからであって、別にジェダイの教えを根本から拒否してるわけではないと見えるんだが? ルークがジェダイの存在について苦悩するのは、それだけ過去のジェダイに拘りを(執着を)抱いているからでしょう? ヨーダが諭したのは、ジェダイは過去や未来に囚われない、現在(今)を重視するという、まさにクワイが信奉したリビング・フォースの教えに他ならないのだし。

それに、ラストのあの少年の存在は、それこそかつてのアナキンの存在への言及として、新三部作へ敬意を払った表現だと理解して好感を持ちましたけどね、私はね。

私の中では、スカイウォーカーの血筋は、カイロ・レンでもレイでもなく、むしろあのEP8のラストの少年に受け継がれているように思えてならない――あの子、なかなか美少年だっしネ♪ ←結局そこか!vv