新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

クリスティー「三幕の悲劇」 & エヴァ仕様のお品

そろそろ夏休みも終わりという時期になってまいりました。ロンブ~ンは、完成まであともう一歩、字数調整の削ぎ落とし作業を残すのみですが、これが辛い。うーん、監修側と要相談ですかなあ。

そして、一件が済むとまた一件という感じで、次から次へと途切れることなく原稿地獄は続くのです。道遥か也。

ところで、乱歩クラウドに関連してというわけでもありませんが(笑)、近日ケネス・ブラナー主演でまたポアロ映画が公開予定だそうで、「ナイル殺人事件」だってね。「オリエント急行殺人事件」と並んで、映画化されるの何度目だよって有名作ですが、ケネス・ブラナーポアロというキャスティングが、前作に引き続き私はどうも納得できないんだよねえ。。。全然イメージとちゃうやん。

エルキュール・ポアロといえば、ベルギー警察を引退してイギリスに亡命し私立探偵になったという設定ですが、そのベルギー警察時代についてチラッとポアロ自身が言及するシーンが出てくるのが、クリスティー中期の作品の代表作でもある「三幕の悲劇」。駄菓子菓子、この「三幕の悲劇」は、創元推理文庫版とハヤカワ・ミステリ版とでは別物かと思うくらいに違う物語構成になっているので、注意が必要です。原作が英国版と米国版で二種類あるからなんですね。

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上の画像は、実家にある「三幕の悲劇」のハヤカワ版と創元推理版。端的にいうと、個人的には圧倒的に創元推理文庫版の方が好き! ハヤカワ版は、描写がペラくて、大事な伏線が吹っ飛ばされた構成になってるから。犯人の動機も全く違うんだよね。でも、「三幕の悲劇」における犯人の動機って、一番大事な本命の殺人に対する動機よりも、その前の段階で行われる殺人の動機の方が重要でユニークなので、そこは二つの版とも共通しているから無問題(笑)。
クリスティーの訳者って田村隆一が割と有名だけど、私は子供の頃から田村隆一の訳で読むクリスティーが好きじゃなかった。ペラい感じがして。で、それは田村隆一に問題があるんだと思ってた時期が長かったんですよ。でも、そうじゃないみたいだね。どうやら、底本にした原作のもともとの版が違ったようだ。ちなみに、創元推理文庫版「三幕の悲劇」の訳者は西脇順三郎で、私は昔、彼の詩にけっこうかぶれてた///

ってな感じで、ま、なんだかんだ言っても映画「ナイル殺人事件」は観に行くと思いますが。

全然話は変わりまして、原稿に打ち込んでたら眼精疲労が激しくなったので、目薬をママンからもらいまして、その目薬がなんと何故かエヴァ仕様!(笑) せっかくなので、パパンからのプレゼントだったペンタくんの、これまたエヴァ仕様のカメラとお見合い写真を撮りました☆

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どちらもアスカで嬉しいな///

さあて、私は本日、名古屋へいったん戻ります。銀座蔦屋の万年筆も届いていることでしょうから、楽しみだな♪