さあて、出張&最終回リアタイから一夜明けた本日、名古屋はまたまた快晴で気分がいいです。それでは早速、「麒麟がくる」最終回の感想を参りましょうぞ!
前夜祭からもうずっとネットはA案かB案か、それともC案かと、かまびすしくラスト予想論争に沸き立っておりましたね。私も胸をドキつかせながら、その瞬間を待っておったのですが、しかし、放送開始早々、予想もしていなかった爆弾攻撃がお茶の間に放たれましたな!
なんとっ、饗応の場での折檻については「気にするな。家康がおまえを指名したのが許せんかったん♬ なんだって家康が、ワシの十兵衛を指名するねん? 同担拒否!」と軽やかにいってのける染谷信長に、長谷川光秀のみならず視聴者も唖然。。。家康に指名された光秀を、家康の前で打擲して、「十兵衛はワシのもん!」アピールをしまくったというわけで・・・
いや、この時点で、そろそろいいかげんに気づけよ、十兵衛?(汗)
これ、ほんと、DV彼氏の弁明そのもの。よもや大河ドラマでDV彼氏についての講義が視聴できるとは!(爆)
駄菓子菓子、鈍いことジェダイの如しな長谷川光秀、ここまでされても何のことやら理解できずに、茫然と染谷信長を見上げておりますvvv したらば、染谷信長の次の一手は、視聴者の予想の遥か上を跳び越すヘブン・ミラクルとなってしまいました!
「二人で茶でも飲んで暮らさないか?」
は・・・?
何かの聞き間違いか、それとも妄想が現実を凌駕してついに耳までおかしくなったのか? いやいや、まさかの公式認定プロポーズきちゃいましたよおおおおお!!(驚愕)
だって、予告では「おまえがワシを変えたのじゃ、十兵衛!」と詰め寄る染谷信長のシーンだけで、我々視聴者(の腐女子)は萌え狂っていたのですもの。
まさか、これ以上の爆弾シーンが用意されているなんて、誰が予想できたでありましょうかっ。長谷川光秀の隣にすり寄って(!)、顔を覗き込みながら恍惚の表情で(マジだよ)、「二人で茶でも飲んで暮らさないか? 子供のころのように長くぐっすり眠りたい」と明確な求婚をする信長像なんて、大河ドラマではもちろん、民放放送でも未だかつて描かれたことのないキャラですよ!! なんぞして・・・///
そういや帰蝶様も十兵衛と茶を飲みたがっていたなあ、とか、のんびり回想してる場合じゃございませんことよ!vv そうか・・・。染谷信長は、大好きな十兵衛と二人でお茶飲みながら、のんびり一緒に暮らしたいし、一緒にネンネもしたいから(爆)、早く世を平らげて暇になりたかったんだね。。。
上の画像のような、こんな穏やかな二人の時間をもっと作りたかったに違いない信長。。。
ただただ、大好きな十兵衛と一緒に穏やかに暮らしたいために、二人きりの世界を作りたいがためだけに暴走した染谷信長・・・哀しすぎる!(涙)
駄菓子菓子、またもやジェダイ級の鈍感さを発揮する長谷川光秀は、なんとなく染谷信長の愛の告白に気づきながらも、彼の求婚を断固拒否ったああああ!! おま、十兵衛、そこはどうして、そんなふうにしか言えないんじゃ?
「公方様が好きです(討てません)。でも、信長様はも~~っと好きです(だから安心して。疑わないで)♪」とかなんとか言って優しくあやしてやれば、事は丸く収まったかもしれないのに。。。バカだなあ、十兵衛。。。クソ真面目すぎて泣けてくる。
でも、十兵衛にしてみれば、まさかこんなに大きくなった信長が、本質はただ大好きな相手にあやしてもらいたがっているダダっ子な子供のままでいるなんて、考えもしなかったんだな。自分が大人だから、相手も大人になっていてしかるべきと、自分基準で勝手に推測する十兵衛も悪いよね。ここも本当に、アナキンの苦悩を洞察できなかったオビ=ワンを想起させて、苦しいでございます///
そうして事態は最悪な方向へまっしぐら、燃えるムスタファ―本能寺での一騎打ちとなるわけですが・・・一騎打ちにはならなかったね。
できるだけ史実に沿うなら、総大将の光秀自身が本能寺に乗り込むことはそりゃ無かったろうが、私は個人的に、ここは光秀自らが信長と対面して討ってほしかったかなあ。名台詞「十兵衛か・・・是非もなし!」と叫んだ染谷信長が、最期、大好きな十兵衛の顔を見ずに死んだかと思うと・・・涙が抑えきれない。一人ぼっちで死んでいった信長が、あまりにも哀れすぎて。。。まあ、門外でその気配を思い描く光秀もじゅうぶん苦しかったことは、長谷川氏の表情の演技でよく伝わってきましたけれども。まさに「受けの演技」に徹する長谷川光秀。業火の中で消えゆく信長の愛情を、全身で受け止めて耐え抜く表情を見せてくれました! でもね・・・本当は、十兵衛の腕の中で死なせたかったよね、信長。。。(啼泣)
ちなみに、本能寺の変の有名な台詞「是非もなし」を、目に涙を溜め泣きながら言ってのけたのは、この「麒麟がくる」の染谷信長が初めてではなかろうか?
間違ってたらゴメンだけど、たぶんそうだよ。その観点からも、染谷信長の造形は、実に斬新であります。その斬新さも、演技での説明が十分なほどになされているので、あざとさは感じさせず、逆に強烈な説得力があります! すばらしい!
上の画像の染谷信長の表情が、なんともいえず哀れで哀しい・・・(滂沱の涙)
十兵衛がプロポーズ拒否したことを悟り、それでも大好きな彼が自ら討ちに来たことに、悲しい満足感を覚えながら、たった独りで死ぬために歩んでいく姿。大河史上、こんなにも悲しく哀れを誘う信長の最期があったろうか?
そして、焼け落ちた本能寺の灰を遺骨のように扱い、手からこぼす長谷川光秀。自分の半身(ダークサイド)を自ら葬った後のような、不思議な爽快さを匂わしますね。信長サイドからすれば酷薄にも感じられてしまいそうな光秀の表情とふるまいですが、信長と光秀がライトサイドとダークサイドの一心同体だったとすれば、大手術でダークサイドを切除した後に光秀に残るのはライトサイドのみ。そういう解釈でしょうか。アナキンを倒し、その苦悩を生涯背負ってタトゥイーンで20年を送ったオビ=ワンが、それでも爽やかで少年のような輝きを失わず、若い英雄ルークに愛されたことが、やっぱり思い出されますなあ///
そ・し・て、生存ifを採択したエンディングに歓喜!
ここはしかし、この生存ifを採択するなら、家康と菊丸のシーンをもうちょっと含みを持たせて尺を取るべきだったかも。まあ、天海になる説なのか、それとも幻という解釈になるのか、視聴者に委ねる演出としては、家康と菊丸の意味ありげなシーンを加えるわけにはいかなかったかもしれないが。。。ちょっとラストの演出が、しりごみしつつ生存ifというような、腰の引けたものに感じはしましたが、まあ、ともかくも光秀生存の可能性を残したことについては、製作者の判断を高く評価申し上げたく存じます☆
最期までブルーのカラーリングで物語られる十兵衛、高潔で爽快な新しい光秀像でした///
思うに、光秀=麒麟を呼ぶ者であるとすれば、天下を取る可能性のある男たちに、この光秀は寵愛される宿命なのでしょう/// 換言すれば、この光秀を傍に置くことができた男は、天下を取ることができるという・・・/// 光秀争奪合戦の火ぶたが落とされそうな気配vvv
ところで、この生存ifの光秀は、天海説なのか荒深説なのか、どうなんだといった問題ですが、私はたぶん天海かなあと。というのも、ドラマの最後に小早川の名前が出てきたでしょう? 関ヶ原の勝負を左右した小早川ですが、この名が出たということは、天海となって家康の傍にいた十兵衛が、小早川へのプレッシャーを強くするよう家康にアドバイスしたのではという推測を視聴者に与えるものではないか?
これはやはり、長谷川氏が脚本家に提言したように、「続・麒麟がくる」を制作するべきですよっ。2023年とか言わずに、もうすぐに製作に入ってくれ! ほら、かつて大河ドラマが現代路線になった際、本来なら大河ドラマ枠で放送されるべき「真田太平記」が水曜時代劇の枠に移動したでしょ。あの先例を今こそ使うのよ!
水曜時代劇か金曜時代劇の枠でもいいから、是非、「続・麒麟がくる」製作発表を!
23日に総集編をやってくれるのならば(それも帰蝶様の語りで!)、その際に続編の情報を解禁に!!(切願)
ということで、「麒麟がくる」の円盤買います。某所にブツも上げたいと思います。長谷川光秀の総受けドラマ、手元でじっくり眺めたい///
このガイドブックも、欲しいかも///