新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

「麒麟がくる」総集編鑑賞終了!(号泣)& 追記

うわあああああん!! 終わっちゃったよおおおお!!

号泣の嵐!!

4時間があっという間だった。まったく中だるみのしない編集ぶり、いや、頭が下がります。ちゃんと麒麟ビールを用意して、リアタイしましたん。

f:id:tamakik:20210223192307j:plain

帰蝶様のナレは、わりとアッサリめなんだなと思いながら視聴をスタートしましたが、このアッサリ具合がドラマの進行を邪魔せず、良かったかも。もう最終回まで視聴済みですので、なんというか、この総集編鑑賞は、「あ、ここにも伏線が。あ、ここにも」という発見に満ちたものでしたね。

それと、私はやっぱり幕臣になってからの、紺の直垂姿の十兵衛が大好きなんですが、

f:id:tamakik:20210209144948p:plain

でも、改めて見てみると、序盤の若々しい十兵衛もイイネ♪ かなりアクションがキマってて、かっこいいじゃん///

麒麟(きりん)がくる」第1回!明智光秀(長谷川博己)!ネタバレあり ...

SAY YESなプロポーズがカットされてたり(笑)、光秀チョップもカットされてたり(笑笑)したけれども、流れはスムーズでよくまとまっていたし、十兵衛の心理の移り変わりが明快に浮かび上がる構成でした。

本能寺のシーンは、さすがに本編の方が臨場感と迫力、そして走馬灯演出による涙腺崩壊戦略の方が上でしたが、それは仕方ないかな。

にしても、ラストカットを本編と大きく違えてきた総集編の判断に驚き! この終わり方では、山崎の合戦は存在すら無いのでは!? 続編への大きな伏線か!? 期待しちゃうぞ♪ なんたって公式サイトの最終fileが、下の画像だもんね。

f:id:tamakik:20210223184420j:plain

うわあああ、やっぱり我らが十兵衛様じゃああああん!!(大号泣)

本編は振り向かないままだったので、十兵衛だったのか、それとも別人か、或いは駒が見た幻かとも匂わせる演出でしたが、これはハッキリ生存説に舵を切った・・・か?(期待多め)

というのも、鉄板の「信長✖光秀」はもちろんバッチリだったんだけど、それと同等に「家康✖光秀」もすごくアピールした総集編だと思った。最初、「あれ? 竹千代は出てきたけど、干し柿のシーンはカットしたのか」と思っていたら、終盤の船の中での密会シーンに、ちゃっかり回想として挿入してきたわよvvv

これはやはり、「家康✖光秀」の続編があると見たあああ!!

某お坊さんでヨロシクってことですかな(笑)?

とはいえ、それでもやっぱ、鉄板の「信長✖光秀」は凄かったですな。総集編でコンパクトにまとめられても、失せることのないその濃厚さ/// さすが/// 染谷信長の圧巻の演技と、それを堪忍の演技でしっかり受け止める長谷川光秀の、最高の競演!

染谷将太:「麒麟がくる」信長役は「生活の一部」「自分にとって宝 ...

染谷信長、すさまじい演技の貫録!(驚愕) セリフ回しが、ちゃんと時代劇に敵ったものになっていて、それでいて様式に陥らず、現代的な心理表現をも可能にしている。凄いとしか言いようがない・・・。着物の着こなしも、次第に板についてきて、この俳優さんはこの大河ドラマで明らかに一皮むけましたな♪

麒麟がくる』信長の蹴りは光秀・長谷川博己の提案 演出家「感情の流れ ...

そして、そんな染谷信長の発する執着愛を、抑制された演技でしっかり受け止めて魅せる長谷川光秀の色気/// このドラマでは、少々主人公補正がかかって、十兵衛が全方位からモテモテ設定なんですが、長谷川光秀の渋さと端正さがにじみでるたたずまいが、その設定を嫌味なものにせず、納得できるものにしている。これも凄い/// 変にアイドルしたキラキラ系の顔じゃなく、すっきりと端正な顔立ちでいらっしゃるところに、モテキャラの嫌味がなく良かったんですよね。時代劇にしては少し背が高すぎるかなと最初は不安でしたが、なんのなんの、カメラテクが上手いのもありましょうが、まったく身長が気にならなかった。

そして、感動と驚きのエンディングロール! 本能寺の変から、一気に十兵衛の若い青春時代に時間が巻き戻るなんて、意表を突く構成で、そして爆涙ものの演出だよ!

あたかもタイムループして、鮮やかな永劫の時間の中に十兵衛が永遠に若々しいままで生きているような・・・(涙)

なんだか、未曽有の非常時だった昨年の世相と相まって、視聴者の過ごしてきた時間と十兵衛の人生が重なり合うような、そんな思い出ポロポロな構成、最高でした!

そう思うと、やっぱり生存ifの可能性を残した制作サイドの判断は、正解だったと感じますね。パンデミックの暗い時代に、人々の心に爽やかな光と風を与えた大河ドラマとして、記憶に残る作品であると思います☆

最後、おとなしいナレだった帰蝶様の「信長様は十兵衛をどこかで待っていたのかもしれません」という、いきなりの爆弾宣言には・・・でも狂喜乱舞というよりも、今はもう、ただただしみじみと啼泣するのみといった感じですね。誰もが背中を向け始めた中にあって、ただ一人、十兵衛だけが背中を向けず正面から信長に向かってきた。そのことがたまらなくうれしかったでしょう、本作の信長は。大河史上最高に悲しく切なく美しい本能寺の変でした。

麒麟がくる:最終回で描く! 「本能寺の変」場面写真解禁!! 光秀と ...

水色桔梗紋の儚さが、これほど際立った本能寺の変は、これまで無かったのではあるまいか。衣装、映像の青へのこだわりが結集した名場面といえましょう。

こんなふうに、何やら冷静に書いているように思われましょうが、もう麒麟ロスが大変なことになって、泣きたい想いでいっぱいですわよ、奥さん! 公式サイトが3月31日に終了してしまうんだって・・・。仕方ないこととはいえ、寂しいよ。染谷信長と長谷川光秀にもう会えないなんて、信じられない!!

ということで――続編はきっとあるって♪ 気長に待つぜ♪

円盤も4月には全部揃うし(え? 壱も弐も?笑)、まだまだしばらく「麒麟がくる」で萌えるぜ~。

とかゆってるうちに、おお、今週の金曜ロードショーは、「SW EP9」じゃありませんか! これまた観なくちゃ、ですかな。私は正直、続三部作にはほとんど関心がないんだが、それでもSWには違いないからね。

 

追記

でもさあ、こうしてコンパクトにドラマがまとまってみると、やっぱり、これ、

信長をモンスターにしたのは、明らかに十兵衛だったってことがハッキリわかって辛い・・・///

要所要所で、信長の背中をたしかに十兵衛が押してるし、けしかけてる。朝倉攻めの大義のために帝を利用せよとサジェスチョンする時とか、特にそう思うよね。。。

だからこそ、あのプロポーズの後の信長の第六天魔王の哄笑を呆然と見上げた十兵衛の表情は、自分が作り上げた怪物を見る目に等しかったんだ。初めて、自分が何を作ってしまったのかを自覚したフランケンシュタイン。。。

本能寺で掌からこぼす砂は、ゴーレムの演出のパスティーシュ。どこまでも神話的世界観の物語構成が、鼻につくあざとさに感じなかったのは、しっかりとその神話の中を生きるキャラクターに血肉を与えた俳優陣の演技でした。