新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

流血の夜明け(笑泣) & 夜間飛行 & 明智が銀子を送った寺 

本格的におかしくなってきたような気がするようなしないような(笑)。今朝未明にフッと目が覚めて、ベッドの中でもぞもぞしたら、ちょっと枕が濡れてる感じで、「あれ? もしかして寝ながら泣いた? 乙女~♪」なんて思ったんですが、なんと、涙なんてロマンティックなものじゃなくて・・・

血だよ!! 流血だよ!!(驚愕)

何コレ!? と、びっくりしたのもつかのま、自分のことは自分がよく知っているので、すぐに原因がわかった。鼻血だ。。。私は子供の頃から、割とよく鼻血を出してしまう質だったんですけど、今回もそれですね。心身がおかしくなると、鼻血が出やすいの。警告みたいなもん。

駄菓子菓子、今回はけっこう凄い量のような気もしないではないvv マズイな、頭の血管切れたのかしらん?vv 案の定、フラフラして立ち上がれないのを、ようやくこらえて、処理をして、額に「熱ピタシート」を貼って、もう一回寝る。脳内ではもう、

♪人間50年~ 下天のうちを比ぶれば~ げに幻の如くなり~ 

ひとたび生をうけ~ 滅っせぬもののあるべきか~♪

といった謡がグルグル巡ってましたよ、信長様!(笑) まあ、ここらで幕を下ろすのも悪くないけいどネ、なんつってネ。

朝日が完全に地平線から出て、空が明るくなってきた頃に、ようやく血も止まって起き上がれるようになった。それで、軽めのガウンを着て、熱い白湯をこしらえて、ベランダにチェアを置いて、夜明けの空をぼんやり眺めてました。私のマンションは目の前に高い建物がないので、高層階だと空が大きく眺められるんです~。まだ星が残ってて、群青色の天空が綺麗でしたね。急に「夜間飛行」が読みたくなった///

ので、すっかり夜が明けて朝になってから、部屋に戻って、ごそごそ「夜間飛行」を探し出してきた。

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私は、かの有名な堀口大学の訳書も持っているけれど、いかんせん堀口大学とは言葉のセンスが合わないので、こちらの新訳の方が圧倒的に好き☆ もっとも、私が子供の頃は堀口大学の訳書しかなかったんだよね。ラッキーなことに、大学の二外(第二外国語)は仏語で、恩師もなぜか仏文学者だったので(ホントに、なぜ?笑)、学生の頃に原書で「夜間飛行」を読んだ。今はもう、仏語のカンを忘れちゃって久しいので、読めないだろうなvv

んで、若い頃は圧倒的にファビアンが推しでしたが、大人になった今はさすがにリヴィエールの気持ちにシンパシーが強くなりますね、しかたない。「愛するという債務よりさらに重い債務がある」中二病には刺さりまくる言葉ですわな(笑)。「夜間飛行」は若い頃に読むと危険な小説だと思ふvv 浅い読み方をすると、単純なヒロイズムで解釈してしまう怖れがあるから。でも、やっぱり、若い頃に読むべき小説なんだよね///

サン=テグジュペリジャック・ロンドンは、絶対に若いうちに読んでおくべき文学だと思う!

ということで、ふと思った――そうだ、私、そろそろ「夜間飛行」デビューしてもいいんじゃないかな? いや、空を飛ぶという意味ではありませんよ? ゲランですよ、香水の「夜間飛行」。

Vol de Nuit ⋅ 夜間飛行 | GUERLAIN ゲラン

ゲラン】夜間飛行(ジャック・ゲラン) | カイエ・デ・モード

ゲランが誇る名香「夜間飛行(VOL DE NUIT,1933)」☆

このパルファムの瓶が有名ですよね♪ 飛行機のプロペラをイメージした意匠が素晴らしい! どうせなら、トワレより、この瓶のパルファムが欲しい。4万円もするけどな!vv

冒険者達へというメッセージが込められた、この名香なら、今の私の心身を助けてくれるかもしれない。私はふだん香水は全くつけない人間なので、使うとしたら就寝時ということになるが、「夜間飛行」をつけて寝るなんてゴージャスじゃない?(憧) 

よし! 買おう!(清水の舞台から飛び降り~) お買い物欲が盛り上がったら、気分も良くなってきた(笑)ので、「麒麟がくる」ネタ、いきまっしょい♪

あいかわらず智恩寺ネタですが(いつまで引っ張る)、そうは言っても、醍醐or小栗栖あたりから宮津までは遠いから、もしかしたら本能寺の変の後に明智が銀子を送った寺の中に知恩院妙心寺があるかもしれないと思って調べたところ、明智が銀子を送った寺は、京都五山大徳寺なので、知恩院妙心寺は含まれていないことがわかりました。となると、やっぱり宮津智恩寺じゃないかなあ?

ついでに、先日アーカイヴで借り出した『大日本史料』掲載の文献を読んでいくと、そうした明智の寺社への銀子のふるまいは、京の寺社を自分の味方にしたいという算段であったという解釈の文献が圧倒的に多いです。が、その中で、「日本耶蘇教年報」だけが、「残酷に暗殺したる信長の葬儀の費用に当てしめたり」と記している。この「日本耶蘇教年報」というのは、例のルイス・フロイスが本国のキリスト教総長へ送った日本通信書簡です。

明智を悪意込めて書いていることの多いフロイスが、今回は「信長の葬儀の費用のため」であったと解釈しているのが興味深い。もしかしたら、本当に光秀は、信長の供養を京都五山大徳寺に依頼したのかもしれず、外国人フロイスの眼にはそれが素直に入って来たという次第なのかも。

もしこのフロイスの解釈が本当だったとすると、明智は信長が憎くて(怨恨で)討ったわけではないということになりますかねえ? そうすると、やっぱり、麒麟がくる」の明智十兵衛のように、愛ゆえだったのか?///

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怪物に育ってしまった信長を討たねばならない責任がある・・・でも、信長を心の底から愛している――魂の片割れを殺さなければならない、明智十兵衛光秀の苦悩。長谷川十兵衛の最大の見せどころでしたな///

ところで、このあまりにセクシーに苦悩する遅咲きの桔梗には、それこそ香水「夜間飛行」がふさわしいと思いません?(惚)