新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

「麒麟がくる」のギャン泣きシーンについて & 信十と共命鳥 & 今夜は「ボヘミアン・ラプソディ」

令和の本能寺の変の日は、皆様いかがお過ごしになられたのでしょうか?vv 私は宣言通り、ブルーレイで「麒麟がくる」最終話を観ながら、お酒を飲んでボロ泣きしてました~。おかげで昨日は軽く頭痛(アホウ)。

メイキングもついでに鑑賞したのですが、この「麒麟~」では、本当によく男どもが泣きましたよねえ。大河の戦国ドラマでは、少し珍しいかな?? 特に、今まで超人扱いが多かった信長や、忍苦の人扱いだった明智が、あんなにわあわあ泣くことなんて、ほとんどなかったと思う。メイキング「本能寺の変」では、本能寺の外で慟哭している長谷川光秀が映ってますが、ここをカットした本編放送は、それまで何かというとわあわあギャン泣きしてた十兵衛が、一番泣きたかろうクライマックスで却って泣かないという演出をすることによって、より十兵衛の内面を伝えようとしたのかしらんと考えるわけです~。そして、それは成功していると、私は思ふ。

十兵衛の泣くシーンで、私が個人的に印象深いのは、足利義昭に鵠を届けに行って、義昭から「信長と手を切る」と宣言された際の、将軍と織田との板挟みになってギャン泣きするところかなあ///

麒麟がくる】長谷川博己、《光秀の落涙》もはや号泣 本能寺に続く ...

このシーン、「できませぬううう」って叫んで、わあわあ泣き喚きながら御所を出て行った十兵衛ですが、あのまま泣きじゃくりながら京のおうちに帰ったんだよね?? とすれば、ここからは私の妄想ですが、秀吉(藤吉郎)がその時にたまたま十兵衛のおうちに遊びに来ていて(ほら、なんせ「勝手知ったる明智様のお宅♪」ですから)、突然十兵衛がギャン泣きしながら帰宅したのと鉢合わせしたら面白いな、と。

「どどどど、どうなされましたか、明智様!?」って、たまげる秀吉と、それにもかまわずひたすら泣きじゃくる十兵衛/// うろ覚えなんだけど、この頃はまだ煕子達はまだ京に来てないとして、したがって、十兵衛が泣きたい時に胸を貸してくれる伝吾もいない状況なので、十兵衛は秀吉相手に泣きじゃくる姿を見せるわけ///

いつもなら、それほど心を許しているわけではない秀吉相手に自分の心の内を晒す十兵衛ではないのだけれど、この時は義昭の言葉にショックを受け過ぎて、誰彼の見境なく泣きつく十兵衛というわけ///

いつもはツンとお澄まし顔の、ちょっとムカつく年上の端麗な幕臣が、突然の乱れ泣きで縋ってくるので、思わずドッキリしちゃう秀吉はアリですか!?

アリですね? ハイ、いただきました(笑) そんな秀十妄想でもしてないと、信十の切なさを緩和できんよ、まったく。

ところで、昨日、たまたま岡本かの子「散華抄」を読んでたんですが(岡本かの子、大好き)、彼女の仏教エッセイの中に、共命鳥についての記述があってね。

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東京国立博物館

ご存じのように、共命鳥というのは、人の頭を二つ持つ鳥。なんとなく、信十だなあと。特に、上の像なんか、向かって右の頭が信長様で、左の頭が十兵衛だよね?(笑) 可愛い♪ 仏教説話では、この二つの頭は嫉妬しあって共倒れするんだけど、「麒麟~」に当てはめると、嫉妬しあうんじゃなくて、上の画像みたいにもともと一つの魂を分け合っているので共依存になり、だけどもそれぞれ別の理想を求めてしまい、あげく共に命を失うという信十の関係性に見えてくる。

相手を切り離そうとする十兵衛と、相手に絡みつき離れようとしない信長様、か?(涙)

さてさて、天気も梅雨空の本日ですが、本能寺の変後の明智は、今頃は京の治安に奮闘している頃でしょうか。粽は、今夜我が家に届くよ♪

あ、今夜と言えば、地上波で「ボヘミアン・ラプソディ」ですな! もちろん、待機待機~☆ ビールも買ったよ。でも、本格的に最寄りのコンビニではスプリングバレーが撤退したもよう。。。仕方ないので、金麦の初夏限定を買ってきた///