夏休みではありますが、私の職業は、普段のルーティンからは一応解放されても、このときとばかり原稿締め切りが三つも四つも重なってくる職業なので、今日も実家でおとなしく原稿・・・ちょっと疲れちゃった。。。
実家は大好きで楽しいんだけど、原稿作業はやっぱり独りにならないとはかどらないんだよね、私の場合。喫茶店や図書館で原稿とか、絶対に出来ないタイプなんです、不便。一人暮らしもプロ級になると(笑)、一人になれる時間や空間が一定以上確保できないと、メンタルに疲労が蓄積されてしまうんだ。贅沢な悩み(?)で反省なんですが・・・しかし、ねえ。
めずらしくメンタルが落ちた感じがするので、こういう時こそ、萌えでエネルギーをチャージしないとね☆
ということで、オビ洋書『WILD SPACE』第20章を読了したので、翻訳をいきまっすー。この章は、眠るオビ=ワンを眺めているベイルさんが、オビの透き通るような肌の白さや儚さに目を奪われ、なんて壊れやすい存在なのだと感動する場面であることは、以前ココで先走って翻訳しましたので、その部分以外の箇所で萌えシーンをご紹介します。
その眠り姫なオビの場面の直前、シスに身体と精神を犯されつつあって弱気になり、もう一歩も歩けないほど憔悴しきったオビを、ベイルさんが必死に励ますシーンです。翻訳。オビ=ワンのセリフからです。↓
「私はあなたに、来てはならないと言ったのに・・・」
ベイルの顔はこわばった。片手を引き上げて言った。
「話を蒸し返すのはやめましょう。歩けますか?」
歩けるかだって? オビ=ワンは息をするのもやっとだと言うのに。オビ=ワンの静脈を流れる黒い濁った液は、酸に代わりつつあった。体中の筋肉が燃えるようだ。彼の骨は火の上で炙られているかのようだった。
「いいえ、歩けない・・・」
「それは困った」ベイルは言った。「我々は今夜、こんな野外で過ごすわけにはいきません。私たちは、あちらの林の中までたどり着く必要がある。そこに着いたなら、折れた枝を拾って、私が焚き火を起こしましょう。我々は身体を暖めなければ、すっかり完全に、です」
「あなたは先へ行ってください」オビ=ワンは答えた。「あの寺院を見つけて、中に何があるのか見に行くのです。私はここにとどまり、あなたが戻ってくるのを待ちましょう」
「その案には賛成できませんな」と、ベイルは言った。そして、礼儀を無視し、無造作にオビ=ワンを抱えあげるようにして無理やり立たせた。肩でオビ=ワンを支えながら、にらみつける。都会風で洗練された議員の姿は、どこにもなかった。その代り、そこには怒りに燃え、苛立ちをにじませた男が、充血した目とやつれた頬を見せて立っている。「しっかりするのです、オビ=ワン。あなたがどんなにひどい状況か、私はわかっていますよ。しかし、あなたは最後までやり遂げなければいけないのだ」
無理やり抱き上げられたオビ=ワンは苦痛で顔をしかめた。彼の疲れ切った心を通して、シスは執拗に囁き続けている。
「口で言うだけなら、それは簡単でしょうな」
ベイルはオビ=ワンを支えていた肩をいったん外し、広げた掌で激しく彼の顔を平手打ちに殴った。
「その声に耳を貸してはいけない! それは単なる声に過ぎないのですよ、オビ=ワン! ただの機械仕掛け、嫌悪すべきシスのマシーンで、あなたを殺そうと意図しているのです。あなたが自殺するように仕向けているのです。屈してはいけない。自分が誰なのか、しっかり思い出してください。あなたはマスター・オビ=ワン・ケノービ、もっとも偉大なジェダイの一人ではないですか。あなた3度もシスを打ち負かした。もう一度だって、勝てるはずだ。あなたなら、きっとできる」
オビ=ワンの顔は、議員に殴られた箇所がずきずき痛んだ。明快な痛みだ。単純な痛みそのもの。穢されていない、純粋な痛み。オビ=ワンの心はストンと落ち着いた。汚泥から立ち上がろうと、必死でもがいた。真っすぐに立ち上がれた時、オビ=ワンは光の小さな閃きを感じた。ごく小さい、今にも吹き消されてしまいそうな灯ではあったが、闇を打ち負かす彼自身の輝きだ。
ひゃああ、ベイルさんの慈悲の平手打ち!!(感動)
弱り切って立ち上がる気力もなくなったオビ、彼を無理やりに抱え上げ立たせようとするベイルさん!
そして弱っているのに、無礼にも引きずるようにして立ち上がらせた議員に対して、思わず怒りまじりの皮肉を放ってしまうオビ姫(ほら、ただでさえベイルさんに体を触られると怯えきってしまう姫様だから///)に、ついに堪忍袋の緒が切れたベイルさんが大きな手でオビ姫の頬を平手打ち!
オルデラン議員による、聖堂育ちのじゃじゃ馬慣らし、ってとこですか?vv
でもそれによって立ち直り、光の子である自分を取り戻すオビなのです/// そして、この直後、二人はどうにか林の中に至って、そして例の眠り姫のシーンになるわけですねえ♪
翌朝、二人はシスの寺院までの最後の険しい岩山ルートを降りていくことになります。が、その前に腹ごしらえということで、朝食を取ります。でも、オビは顔が真っ青で今にも倒れそうなくらいフラフラしてる。食事も拒否します。
見かねたベイルさんは、船から持ってきたブランデーを勧めます。オビは背に腹は代えられないと、そのブランデーを一気飲みしてしまいます。酒の効果をバカにしていたオビなのですが、一時的にシスの声が遠のいて、これは薬効があるかもと思い直します。で、ベイルさんは空きっ腹に酒はよくないからと、自分が半分食べたお肉の食料パットを差し出すんですね。
ところが、弱ってはいても高慢チキチキ鳥なオビ姫様は、こんな反応をします! 翻訳。↓
ベイルはオビ=ワンに酒瓶を手渡した。そして、オビ=ワンが蓋を開け、喉にブランデーを流し込むのを見守った。オビ=ワンは咳き込みながら、瓶を後方へ投げ捨てた。
「これは・・・実に、・・・胸がむかつく味だ」やっとのことで、オビ=ワンは枯れた声でそう言った。「こんなものを、あなたは、楽しみで飲んでいるのですか? あなたの気が知れない」
ベイルは空になった酒瓶を回収した。
「好みは人それぞれ。しかし、あなたは何か食べないといけませんよ。空きっ腹に大量のブランデーは、トラブルを引き起こす」
そう言って、ベイルは食べかけの食料パットをオビ=ワンへ差し出した。「これをどうぞ」
オビ=ワンは不機嫌な顔をして、その食べかけの肉のパテをじろりと見た。
「食べたくありません」
「私のことは気にしないで」
怒って顔をしかめ、乱暴な仕草で、オビ=ワンは容器を引ったくった。そして指を突っ込んで中身の冷肉をかき寄せると、いやいやながらそれを食べた。一口一口、喉を詰まらせながら。
わかりますかね? オビはベイルさんの食料を半分奪ってしまうことを拒否してんじゃないんですよ。ベイルさんが半分食べた、その食いかけを差し出してきたこと怒り、そんな食べかけなんぞ汚らわしいと怒ってるんですよ!(と、私は読んだ。笑)
潔癖症の純粋培養な姫君炸裂!!
未だクワイ=ガンとアナキン以外の他人と、食べ物を分け合ったことがないオビ姫様/// 親切なベイルさんの申し出にも嫌悪感が先に立ってしまうんですね! でも、食べないと体力が持たないから、いやいやベイルさんの食べかけのパテを口にするオビ・・・想像するだに萌えますなあ///
ああ~~~、メンタル快復するうううう///(笑)