新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

オビ洋書『WILD SPACE』第16章完――シスオビの衝撃!

昨日は、熱が引いたかなと思って出勤したのですが、夕方からまた発熱したので、おとなしく帰宅しました。。。
まずいな、明日はおうちに友達が遊びに来るので、今日中に過労熱を撃退しないと・・・。
ということで、本日も早めに帰宅して、おうちでお仕事の続きをしたいと思います。原稿///
ちょうど、「ブラタモリ」を録画してくるのも忘れたし。(笑) 「ブラタモリ」は先週から名古屋編なので見ないと〜。

ということで、映画はまた来週。
ミッドランドシネマのスケジュールを見たら、23日(金)に「メッセージ」がレイトショーでやるじゃん♪ これ見に行こう♪
23日は地上波で「バトルシップ」だけど、録画しておこうかな♪

それでは、一応スケジュールの確認が終わりましたので(笑)、オビ洋書の続きをいきたいと思います。
第16章を完読しました・・・遅いよっ。
ってか、この章、中身が濃すぎて・・・というより、この小説の各章がいちいちオビ的に濃厚なシーンなので、舐めるように読んでるとスピードが落ちるのよっ。
で、第16章のラストは、衝撃のシーンが!!!!

まずは順序通りに紹介しますと、先回の悪夢にうなされたオビを起こしたベイルさんという場面の続きで、オビはひどい片頭痛に襲われ、ただでさえ大怪我の後遺症で辛い身に、ますます負担がかかって顔色は真っ青なままです。
惑星ジグーラ(シスの本拠地)が近づいてくるのを、操縦席から息をのんで見つめているベイルさんの背後に、オビが静かに歩み寄ってくる場面。やっとおでましのオビ姫様に苛立って、「今まで何をしてたんだ」となじりかけたベイルさんが、オビの真っ青な顔色を見て急に心配になるというシーンです。翻訳。↓

「いったい今まで何をし――ケノービ、あなた、気分が悪いのではないですか?」
ジェダイの顔はまたもや血の気が失せて、目元と口元は固くこわばっていた。
「いいえ」ケノービは短く答えた。「頭痛がするだけです。なんでもありません」
ベイルはできることなら彼の肩を引っ掴んで、自分の状態を自覚させるまで揺すぶりたかった。
「なんでもなくはないでしょう! あなた、今にも嘔吐しそうな顔色をしてますよ。鎮痛剤が必要なんじゃないですか?」
「いりません。薬や酒の類は、フォースの力を鈍らせる」
「ほほう、それでは片頭痛はフォースに役立つものだとでもおっしゃるのですかな?」
ケノービは片眉を上げた。
「どうぞ、私の耳元で好きなだけ怒鳴り続けてください、議員。そうすれば、私はそれに耐えられず嘔吐するでしょうね。あなたの船のこの清潔なコクピットの床一面に、吐きまくってやる。そうしてほしいのですか?」
(私が欲しているのは、あなたにジェダイぶることをやめてほしい、それだけだ。いい加減、あなたも一人の人間で助けが必要なことを理解するがいいのに)
しかし、ケノービが考えを改めることなど、銀河に奇跡でも起こらない限り無理そうだった。意気消沈して、ベイルは背中を向けた。

ふふふ、どうですか、奥さん。
せっかく心配してくれたベイルさんを、にべもなく撥ね付けるばかりか、黙らないとゲ☆吐いてやるっなんて下品な言葉で報いるオビ/// なんてことを///
高貴なオビ姫様の口からそんな言葉が飛び出して、ベイルさん大ショックのあまり「意気消沈」ですよ。(笑)

そして・・・大変なことが起きてしまいます。
オビの片頭痛はただの頭痛ではなくて、実は惑星ジグーラを支配するシスの霊がオビの体を乗っ取ろうとしているがためだったのです!
ここでちょっと言っておきますと、私は個人的にオビの闇落ちはあり得ないと考えている人間です。ライトフォースにこよなく愛され、ライトフォースの申し子そのものなオビ=ワンは、ギリギリまで追い詰められても闇落ちは絶対しないと考えるのが好きです☆
しかし、シスオビ妄想は、妄想だけならなかなか美味しいものでもありますよね。二次創作ならあってもいいかなと思っていたのですが、なんとっ、公式でシスオビが読めるとはっ!!!
正確には、オビが闇落ちするのではなく(当然)、オビの体にシスが入り込み浸食しようと図るのですが、このシーンの衝撃は凄いです! 
操縦席に座るベイルさんの背後で、オビの様子が激変し、異様な気配に気づいたベイルさんが振り向く場面から始まります。翻訳。↓

彼の後ろで、ケノービが何か呟いた。
「すみませんが」ベイルは嫌々ながら振り向いた。「何か言いましたか、聞き取れなか・・・」
ベイルの心臓は肋骨から飛び出しそうに早鐘を打った。
ケノービは膝から崩れ落ち、顔面は蒼白になり、白目が毒々しい真紅に染まっていった。汗がどっと吹き出し、戦闘で焼け焦げたチュニックをびっしょり濡らしていく。ケノービは生存を賭けた最後の希望の綱にすがるように、操縦席にしがみついた。
「どうしたんです!?」ベイルは叫んだ。「マスター・ケノービ!?」
「シスが・・・」ケノービは呻いた。彼の喉は蠕動し、頸の筋肉が金属製のロープのように浮き上がって来た。「ここから今すぐ立ち去れ!!」

オビの体に憑依したシスは、驚異的な力を発して、操縦席からベイルさんを投げ飛ばします!!
そして、宇宙船を惑星の表層に激突させてしまおうとするのを、ベイルさんが必死で止めにはいるのですが、なんとシスオビはフォースチョークでベイルさんの首を締めあげます!!
でも、フォースチョークを使い宇宙船を激突させようとしながらも、オビの精神は必死にシスと戦っているのですよ! オビはベイルさんの首を絞めながら、「許してくれ」と呟きます。翻訳。↓

「許してくれ」ケノービが囁いた、苦痛に満ちた声で、片手でベイルを締めあげながら。「おお、許してくれ」
ベイルの耳はガンガン鳴っていた。彼の視界はぼやけ、暗くなっていく。ベルハ、ベルハ・・・。
「謝ってる場合じゃない」ベイルはしわがれ声で言った。「なんとかするんだ! 私はまだ死にたくない」
ケノービからは何の返事も返ってこない。ケノービの顔が歪み、彼は震えはじめた。骨身から発するその震えは、ケノービの歯をカチカチ言わせ、彼は頭を振った。
ベイルはケノービの荒い呼吸を聞いた。
(戻ってくるんだ、ケノービ、戻ってこい。あなたはかつてシスを打ち負かした。今度だって、きっと打ち勝てる!)

そして、そのベイルさんの心の声が聞こえたかのように、オビはついに精神面で自分の内部に入り込んだシスを追い出します! しかし、その戦いはとんでもない負担をオビの体にかけてしまいます・・・ベイルさんのフォースチョークが外れたところから翻訳。↓

ケノービは呻いた、憤怒と苦痛が滲んだ声だった。操縦桿に置かれた彼の手は彼らの小さな宇宙船の鼻先を上向け、尾部を落とした。そしてスピードを減速し、元通りの状態に船を戻した。そして、いまだ呻き声をあげながら、ケノービは完全に舵を取り戻した。(中略)鮮血が、ケノービの目から、鼻から、口から流れ出した。彼は出血多量の幽霊のようになり、顎鬚に溜まった血の雫が宝石のように煌めいた。
容赦ない締めあげから解放され、ベイルはあえぎ、彼のすぐ傍のジェダイの腕からサッと身を引いた。まるで、ジェダイのその腕は、溺愛する我が子を守ろうとして、かえって窒息死させてしまうかのような、恐ろしい腕に思えたのだ。ベイルは熱波を感じた。コクピットが歪むのを感じた。驚くべきことに、あたりの空気は黄金色に輝きわたった。恐怖は去ったのだ。苦痛も終わった。ベイルは安全と静けさと穏やかさを感じた。

我が身を侵すシスとの激闘の末、その強靭な精神力で打ち勝ったオビですが、その激闘のため体のあらゆる箇所から流血してしまいます!!(号泣)
とんだスプラッタですが、この小説、そもそも冒頭から血の海に横たわるオビの描写があるんですよね・・・。こ作家さんはオビが好きすぎて、サドなんかな?(笑)
髭に溜まった血の雫が宝石のようだなんて・・・///

そして、ベイルさんはコクピット内の空気が黄金に輝きわたるのを驚いて眺めるのですが、これはオビの勝利がそのままライトフォースの勝利であることを意味していますね。
まさにライトフォースの申し子オビ=ワンの勝利と共に、あたりじゅうが清らかな金の光に満たされるのです☆
おそらくはオビの身体から発せられる、その清らかな黄金の光に包まれ、ベイルさんは深い安堵を味わい、命が助かったありがたさをしみじみ感じ、奥さんのベルハのことをも想います。まさに全てを慈しむ、聖母オビの慈愛のフォース!

・・・駄菓子菓子、ライトフォースの勝利もつかのま、激しく出血したオビは失神し、彼が失神するのと同時に金の光も消え失せ、ベイルさんも気絶してしまい、宇宙船は惑星ジグーラに不時着。
うわあ、この先、どうなることやら。
というところで、第16章、完!!