新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

映画『ザ・シークレットマン』観た☆(ネタバレあり)

夕べは宣言通り、レイトショーで『ザ・シークレットマン』を観てきました☆ 同じレイトショーでも、終了時間がかなり更けた時間帯になるタイムスケジュールでしたが、名古屋のいいところは、適度な都会なので帰りが午前0時近くなっても比較的安全な点ですね。ミッドランドシネマは特に。ラブ・ミッドランドシネマ☆

ということで、それでは感想にいきます~。

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おお、組織人間リーアムという新境地!!

脚本はたぶんもう一工夫必要な出来で、もっとマーク・フェルトと「ワシントン・ポスト」記者とのバディな関係を際立たせる演出が欲しかったとか、いろいろ思うところもありますが、私が懸念していた「アウトロー専門俳優のようなリーアムに、果たして組織の中の人間を演じきることができるだろうか?」という点は高いレベルでクリアしていたんじゃないかと思います~♪

ほら、日本で言うと、高倉健とかが組織人間を演じると目も当てられない出来になっちゃうじゃない?vv あんなふうな感じになるのを心配してたんですが、おお、リーアム・ニーソンの新境地開拓でしょうか、素晴らしい完成度のディープ・スロート、FBI副長官の演技でしたよ。

アクションをいっさい封じて、表情と貫禄、信念をうかがわせる演技だけで表現。白髪と皺を目立たせたメイクも、効果バツグン! リーアムの身長の高さが、孤高の副長官の「内部告発」という行為をスタイリッシュに、且つ重厚なものに見せています/// この人、ものすごく身長が高い割りに頭がちっちゃいから、13頭身くらいに見えるよね?(笑)

ただ、この映画は、事前にウォーターゲート事件について予備知識を頭に入れてから観た方がいいかもしれない。有名な事件だし、ディープ・スロートという呼称は誰もが知っていると思うけれど、希に知らないで鑑賞するとこの映画が何を言っているのかわかりにくいかもしれない。

そういう点では、『グレイテスト・ショーマン』とちょうど真逆。『グレイテスト~』はP・T・バーナムについて無知の方がきっと楽しめるvv

ちなみに、私は『X-FILES』のコアファンだったから、ディープ・スロートという呼称は子供の頃から馴染みがありました。2005年に正体が判明して、元FBI副長官(それもあのフーバー長官の部下)と知った時の衝撃も、覚えております。あれは全世界がビックリしたよね。

映画の見どころは、もちろんリーアムの美白髪なかっこいいマーク・フェルトなんですが、彼を取り巻くFBIの部下達の面々が渋くていい男揃いで最高です☆ 特に、終盤、「副長官がディープ・スロートでは?」と部下達がカンづき始める酒場のシーンは、秀逸でした。

それだけに、「ワシントン・ポスト」誌サイドの陣営のインパクトが弱いのが、実にもったいない。

結論――リーアム・ニーソンは組織人間も演じられる! これに尽きますな///

最後に――本当なら、映画のタイトルは『ディープ・スロート』にするべきだったでしょうな。でも、この言葉、性的隠語でもあるから使えなかったんでしょうね。エンドロールが始まる直前の締めくくりの文言「アメリカ史上最強の内部告発者として、その影響ははかりしれない」が、胸を打ちます。リークという行動に対する善悪の判断の難しさを含みつつも、法治民主国家アメリカという象徴を一面で体現した人物であることは間違いなく、「最強の内部告発者」という称号(?)を与えられる存在としては、今のところ彼を越える者はいないのではないでしょうかね?

あからさまに情報をペラペラ喋るという行為ではなく、うまいこと記者達を誘導して事件の真相に至らせたという、史実にあるところのクレバーな面を、もっと演出で表現できるとなお良かったのにな。脚本がやっぱり、あともう一工夫、といったところかなあ。

以上、個人的感想でした☆

しかし、年を取ってもリーアムは素敵/// これを観ると、オビ=ワンがクワイ=ガンをいつまでも忘れられないのも無理はないと思う也。(笑) 最高にイイ男だもん/// アナキンがどんなに焦っても、クワイ=ガンの境地でオビ=ワンの心に住むことは無理だろうなあ。アナキン頑張れ!(笑)

ということで、クワオビ前提のオビ=ワンのスピンオフ映画、まだ?vv