新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

「セーラー服と機関銃―卒業―」観た & 長谷川氏のヤクザvv

さてと、そろそろ私の夏休みも終わりに近づいております今日この頃、東京はあいにくの雨降り続きで、9月に入って満足な日照時間もないありさまですが、まあ、いろいろ楽しんでます///

ところで、本日は、ノルマのお原稿の合間に、「麒麟がくる」の長谷川十兵衛様に逢いたくなって、でも円盤は名古屋に置いてきてしまったので、仕方ないから長谷川氏の過去の出演作を観ることにしました。んで、まずは「悪う~い十兵衛様」といった役柄での出演作でも観るかと思い(笑)、「セーラー服と機関銃――卒業――」にしましてね。

私は世代的にもちろん1981年のオリジナルを知っているわけで(あれ? 17歳のはずでは?笑)、リメイクは失敗するんだよねえとハードルをグンと下げて観てみました。そうしたら――

お? 存外に面白いじゃん?(歓)

ってか、オリジナルより或る意味面白いんじゃね?vv

という感想でした。実は私、オリジナルを撮った相米監督とは性が合わないので、そのせいでオリジナル版にそれほど思い入れがないから、このリメイク版をすんなり受容できたのかもしれません。主演の橋本環奈嬢、さすがの可愛さですね/// 演技も、まあ、まずまず。

んで、肝心の長谷川氏演じるヤクザの月永ですが――

長谷川博己が”ヤクザ役”で鬼気迫る表情…「セーラー服と機関銃 -卒業 ...

うわっはっはっは!

こんな可愛いヤクザがおるかよvvv てら乙女vvvvv

ちょ、長谷川さあ~~~ん♪←電気犬ふうにドゾ(笑)

わははは、お腹が痛いvv 長谷川氏には申し訳ないが、これはアカン。月永、弱すぎるって!vv 間違った情報で踊らされるわ、最後は小娘一人守っておっ死んでしまうわ、何よりほっそりとして品が良すぎて、声も高くて、全然極道に見えねえって!vvv

セーラー服と機関銃 -卒業-』(2016) - メランコリア

これはヤクザじゃねえよ。ヤンキーでもないし。どんなに凄んでみせても、全然迫力がないvv 笑うと人柄の善良さがそのまま出ちゃっておるがなvv アカンて。

すみません、ワタクシ、世代的にヤクザ映画黄金期を演じた俳優陣をリアルタイムで観ているので(だから17歳はどこいった?笑)、どうしても往年の俳優陣と比べてしまうので、長谷川氏のせいではない、個人的な感想でしかありませぬ。気にしないでね(←誰に向かって言っている?)

たとえば、70年代を代表する無頼派の演技なんかを、私はショーケン萩原健一)などで履修しちゃってる。彼はアイドルあがりではありましたが、都会の薄汚い野良犬みたいな極道演技やらせたら、及ぶ者がないほどの臨場感で、子供心にも圧倒された記憶がやはり強い。

萩原健一のTwitterイラスト検索結果。

薄汚れた頽廃の美がヤクザ演技の真骨頂みたいな刷り込みがなされてしまっている世代なので、長谷川氏の月永は清潔でクリーン過ぎるように見えちゃうんだよね。かといって、「ゴッドファーザー」のアル・パチーノみたいなインテリの仮面を被った冷酷さとも違うし(何より貫禄が違うし。。。)

まったく個人的感想でしかありませんが、長谷川氏にはヤクザや極道は無理じゃないかなという結論。でもって、それは悪いことじゃないよ。私は最近流行のカメレオン俳優といった芸風だけが、上級の役者の演技とは考えないタチなので。何でも演じ分けられるわけではないが、この役をやらせたら右に出る者はいないという格付けの役者も立派な上級俳優だと思うんだ☆ 

長谷川氏は、もしかしたら本意ではないかもしれないが、せっかくのその清潔で品のある雰囲気を最大限に生かした役を、慎重に選んでいかれればよいと思う。そしていつか、もう少し年齢を加えていったら、また違う演技の境地が出てきて、異なる役を演じられるようになるかもしれないもん。

ところで、「セーラー服と機関銃――卒業――」は、ラストであの名曲・オリジナル版のテーマソングが流れるという、往年のファンには随喜の涙ものの演出が取られていますが、今回久しぶりにこの名曲を聴いてたら、この歌詞って「麒麟~」の高十や信十のことかもしれないとか思えてキタvv

 

愛した男達を 思い出に替えて

いつの日にか僕のことを思い出すがいい

ただ心の片隅にでも 小さくメモして

 

スーツケースいっぱいに詰め込んだ

希望という名の重い荷物を

君は軽々ときっと持ち上げて

笑顔を見せるだろう

 

愛した男達を かがやきに替えて

いつの日にか僕のことを思い出すがいい

ただ心の片隅にでも 小さくメモして

 

麒麟という理想を追って、次々と男から男へ渡り歩く鳥である十兵衛。そんな十兵衛を鳥だからと諦め、放してやりながら、高政や信長様はこの歌詞みたいな心境だったのかもしれない、ネ///(涙)

名曲中の名曲。ってか、この頃の薬師丸ひろ子の歌は、みんな名曲でありましたなあとしみじみ思う、自称17歳のワタクシでした(笑)。