昨日は夜19:00~22:30まで、ZOOMで研究会でした。私の発表だったので、ちょっぴり緊張しました~。なにげに久しぶりの発表担当だった(笑)。でも、面白かったし、勉強になった。ありがとうございます♪ 次回の宿題として、今公開中の「シン・エヴァンゲリオン」観なくちゃならなくなったvv
そして、今日は午前中にラボへ出勤。途上、つんつんと肩を叩かれ、なんやと思ったら、これまた超久しぶりに仲良しの同僚(♂)二人組だった(笑)。おしゃべりしながらラボに到着。雨が昼頃に雷雨になって凄かった。名古屋は明日の朝まで雨です。明日から鳥羽へ出張なんだが、どうにか出かける頃には晴れてほしい。
さて、それでは週明けまでココに来れませんので、「麒麟がくる」の萌えトーク、いきまっしょい☆
昨日の研究会開始前の早めの夕飯の写真を、まずは見てください。
茄子とお肉のミートソースパスタ、それと高柳光寿『明智光秀』。
この高柳版『明智光秀』は、1960年代の明智光秀研究の有名な本。私はなぜか今までスルーしちゃってたんだけども、今回、改めて読んでみた。そんなに難しい本じゃないから、一日で読めちゃうよ。昔の本なので、さすがに研究としてはちょいと古くなってるが、私は先日も言ったように、各時代において光秀がどのように受容されていたのかに興味があるので、この本も1960年代における明智光秀解釈の一つとして面白く読めた。
研究としては古くなっているとはいえ、この本の主張で存外に今でも頷けそうなのは、2点あると思いましたね。
1つ目は、やっぱり斎藤利三をめぐって信長が光秀を折檻したというエピソードは創作だろうという主張。高柳氏は、「そんなに信長が怒っていたのなら、斎藤利三がそのまま光秀の配下でいられたはずがない」と言っていて、それはそのとおりだと思うな。斎藤利三はずっと光秀の家臣であり続けてるんだから、多少の叱責はあったかもしれないが、激しく折檻するほどの怒りではなかったのではないか。
2つ目は、明智光秀は後世ではインテリの典型みたいな描かれ方をされるけれど、なかなかどうして戦国武将として剛の者であったという主張。たしかに、外交官として朝廷や幕府との繋ぎを巧妙にさばいている光秀ですが、信長の主要な戦にはほとんど参加して、それも先陣を切ったり、采配をすべて任されたりしてる。武事において、かなりのパワーを持っていた強い武将だったという見解は、存外に目から鱗だった。
先日ココでも紹介した、矢田挿雲「太閤記」みたいな近世~近代の小説では、明智はほんと弱々しいインテリか陰湿な策謀家タイプに設定されやすく、それが現代の我々のイメージの刷り込みになっちゃってる感があるけれど、史実を素直にみていけば、たしかに明智は強い。織田家臣団の中でも、有数の猛者な武将なんだよ。
はあ~、ほんまに渋みのある歴戦の勇者にして遅咲きの桔梗の花///
なるほどね~、と、もはや古典となった研究本を読了して、いろいろ思うところがありました。んで、本日はラボに、最先端の明智研究本や小説アンソロジーが届いたよ♪
うひょひょ~~い///(歓喜)
これで当分、読みものには事欠かない。早速、中央の小説アンソロジーを読了(笑)。でも、うーん、この本に収録された小説は、どれも信長が異常な残酷さを持つ人間に描かれてばっかで、その残酷な信長にイジメられたり脅されたりする光秀ばっかでさあ、なんかワンパターンだなあ。違うの! 信長が残酷で、光秀が常識人というパターンじゃないの! それはもう飽き飽きしたパターンなの!
やっぱ「麒麟~」が設定した、どこまでも十兵衛LOVEな信長様は稀有のパターンなんや///
やっぱ斬新だったよ、「麒麟がくる」は。だから私もハマったわけで。
んで、左側の本は、明智の直筆の書簡の翻刻と論考がセットになった、オベンキョ本。明智光秀文書研究会なんて研究会があるんだねえ、へえ。分厚いけど、面白いよ♪
そして、右の本は、私が最近抱きつつある「本能寺の変は、斎藤利三がキーパーソンなんじゃないのか?」という考えを検証するために買った。いわゆる四国問題(長宗我部問題)と本能寺の変を結びつける論の一派なんだけども、私は例の「明智殿の傍にいたいでござる!」と言って居座っちゃった斎藤利三と光秀の関係に関心がある。信長を討ちたかったのは、本当は光秀本人というよりも、斎藤利三の方じゃなかったんかって、ね。
そんなこんなで、オベンキョと萌えが一緒くたになって、たいそう楽しい日々です。
ところで、「麒麟がくる」第弐集の円盤を見返していて、改めて「アレ?」って引っかかったところがありまして。例の、十兵衛が山伏コスプレして藤吉郎と京に潜入する回。先に潜入していた藤吉郎の許へ、十兵衛が余計に目立つ山伏コスで合流した際の藤吉郎のセリフ――「上様から、明智様をお守りするよう、言われておりますんで」。
え・・・?
明智様をお守りするように言われてる??
「十兵衛に協力して京の様子を探ってまいれ」じゃなくて、「後から十兵衛が行くから、そうしたらそちは十兵衛を守れ」って、そう信長様に命令されたの!?
どゆこと!?(困惑)
さっきも言ったように、明智はかなり強いんだよ。剣術の腕からいったら、たぶん藤吉郎より遥かに上だよ? それなのに、「十兵衛を守れ」って何さ? 何から守るのさ?
はっ! そうかっ、「悪い虫がつかないように、十兵衛を守れ」ってことかあああ!!
それならわかる! 100%わかる!! 「あやつはちょっと目を離すと、すぐ男を引き寄せおる。それだからして、猿よ、おぬしがしっかり十兵衛を守り、監視せよ」という命令だったのかあ!(笑)
東庵先生の家に入る時も、ぴったり十兵衛にくっついて入ってきたそうにしてた藤吉郎、鼻先で十兵衛にパシンと戸を閉められましたが(笑)、あの時も、「この家の中で、まさか明智様はどこぞの男と密会!? やはり上様の推測どおり!? 現場を押さえてチクっちゃお♪」とか考えたのかもしれんてvvv
う~~ん、やっぱこの二人の絡み(秀吉➡十兵衛)を、もっと見たかったなあ~///