新新・たまんにっき

文学と洋画、アニメ、漫画に萌えるインテリア大好き乙女の気まぐれ日記

「時今也桔梗旗揚」鑑賞 & 九段の桜

昨夜はものすごい土砂降りになった東京でしたが、一夜明けると抜けるような青空。気温は15度もあったようですが、風が冷たくて、体感として少々寒かった。本日は歌舞伎「時今也桔梗旗揚」を鑑賞する日です。コートを着て、午前中に半蔵門国立劇場へ向かいました。

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新型コロナ対策で、席は一つ置きの着席。でも、その方が互い違いの配置になって、舞台を見るのに都合がいい。私は1階席のほぼ中央の席でした。二階席にもそこそこお客さんが入ってたかな。三幕三場、およそ2時間半の公演です。

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ロビーでパンフレットを買う際に、光秀人形もパチリ☆ 可愛い/// 明智関連本もいろいろ売ってたよ。

お芝居そのものの感想ですが、シンプルな構成で明快な筋立てなので、歌舞伎初心者でもわかりやすいのではないでしょうか。導入部の「麒麟がくる」OP曲からの片岡亀蔵の解説もあるしね。亀蔵さんの解説は、今日はちょっと噛みがちでしたか(笑)。緊張されてたのかな?

で、今回鑑賞して、私が一番興味深かったのは、大詰めの「愛宕山連歌の場」で、舞台がいきなりヒュ~ドロドロ風味になったとこ!(笑)

さすが四谷怪談の脚本家vvv

と、変なところで感心した。小田春永からの使者を迎える場面で、急に愛宕降ろしの風が吹き込んで、明かりが消えて真っ暗になるわけ。んで、再び明かりが灯ると、死に装束になった光秀が謀反の覚悟を決めて、使者二人を切り殺すんですが、この演出だと、

光秀、もう完全に発狂やなvv 怨霊まっしぐら!

といった風体に見えましたがな。「絵本太功記」の光秀がシェークスピアの「マクベス」風味の苦悩型だとすると、「時今也桔梗旗揚」の光秀は苦悩型というよりもブチキレ怨霊型といえるでしょうか。見比べてみると面白いね。

それにしても、舞台で見ると、改めて水色桔梗って美しく映える家紋ですねえ。信長が明智の家紋を羨ましがったという逸話もあったりしますが、さもありなん。また、「時今也桔梗旗揚」の光秀の衣装も「麒麟がくる」と同じく青が基本なので、これまた非常に涼やかで端正。髪形は燕手(えんで)と呼ばれる総髪型。「麒麟がくる」の長谷川十兵衛が総髪だったのは、この燕手の髪形の踏襲かもね。

駄菓子菓子、既に史料で、信長から光秀への折檻や虐めはなかったのではないかという見通しを抱いている私にとっては、やはり芝居の中での執拗な春永による光秀イジメは、なかなかその動機に納得し難いものがありますなあ。

鑑賞後は、まだ13:30頃だったので、そのままタクシーで九段下の靖国神社へ花見に行きました♪

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けっこうな人出だった。もう桜も夕べの雨にうたれて、満開を過ぎて散りがてになっていました。今週末には葉桜になりそう。

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遊就館の奥の池を巡りました。桜が水面に映えて美しい。鯉もゆったり泳いでました。そこから千鳥ヶ淵へ足を運びます。オリンピックのために遊歩道工事がなされいたのが終了していて、歩きやすくなった。

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御堀にボートやスワンが浮かんでいました。スワンって、見てる分にはいいけど、実際に乗ると漕ぐのがけっこう重労働なんだよね(笑)。お堀の萌黄色の水面にピンクの桜が対照的で綺麗///

楽しいお散歩を終えて、実家に帰宅したのが15:00。今夜19:00からは、NHK-BSで満島ひかり主演の江戸川乱歩原作「怪人二十面相」のドラマを観て(イマイチの出来だったな)、母上お手製のお彼岸の散らし寿司を食べて、充実した一日を終えました☆

明日は、国立国会図書館の抽選に当たったので、行ってきます。ってか、実は今週、国会図書館の抽選に2回当選したんだけども、これっていいのか?? まあ、嬉しいので2回行ってきますけども。明智関連資料を読んでくるよ!

そうそう、長谷川氏のキリンビールのCM、実家のテレビでやっと見れた!

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明日、図書館の帰りに買ってこなくちゃ///

それと、できるなら、三菱一号館美術館で開催中の「コンスタブル展」と、竹橋で開催中の「あやしい絵展」もハシゴで観に行きたいんだが・・・うーん、時間が取れるかどうだかなあ~。

某所のブツも、ちょっとずつ進んでおります、今しばらくお待ちくだされええ~。